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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月25日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月25日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 1 件
1 3号機 第14回定期検査中の3号機において、4月24日午後3時24分に「A系原子炉手動スクラム」と「B系原子炉手動スクラム」の警報が発生し、午後3時41分に同警報を解除した。
 本事象は、原子炉内の中性子量を測定する装置の点検作業を行っていた際、誤って警報が発生したものと推定。
 今後、原因を詳細に調査
 なお、本事象は警報のみの発生であり、原子炉内に燃料はなく、安全上の問題はなし。また、同信号による制御棒の挿入はない。
As 4月24日公表済
 (PDF88.2KB)

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 9 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 主復水器連続洗浄装置(B2系)において、ボール回収率の低下が認められたため、調査及び貝・ボール分離装置他を点検 D  
2 2号機 主タービン制御系主蒸気止め弁2台(F001C、F001D)点検時、同2弁のリークホルダー取付用ボルトの各1本(1本/台:計2本)が固着し、取り外しできないことが認められたため、当該ボルトを抜き取り後、ボルトを交換 D  
3 2号機 原子炉冷却材再循環ポンプ(A)用電動機点検時、下部軸受け用潤滑油液位スイッチ(LS024A)の計装用ケーブル端子1個が破損したため、当該端子を交換 D  
4 2号機 高圧電動機絶縁劣化診断装置による電動機の絶縁抵抗測定時、同装置の測定時間設定用タイマーに設定時間の間違い(プログラムミス)が確認されたため、当該タイマープログラムを修正 なお、当該電動機への影響はなし 対象外  
5 2号機 主タービン制御系蒸気加減弁(F002A)点検時、同弁のクロスヘッド廻り止めピン1本が固着し、抜き取りできないことが認められたため、当該ピンを撤去後、交換 D  
6 3号機 制御棒駆動水圧系制御棒駆動機構スクラム排出容器水位発信器点検時、同発信器(LT018A)の検出元弁2台(F732、F775)、発信器(LT018B)の検出元弁1台(F762)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
7 3号機 圧力抑制室内ストレーナ取替工事に係わる(ホ)項使用前検査要領書において、誤記が認められたため、該当頁を訂正版に差し替え D  
8 3号機 主タービン制御系蒸気加減弁4台(No.1、2、3、4)点検時、同弁4台のスプリングハウジングガイドローラ枠板の摩耗深さに判定値外れが認められたため、対応検討 D  
9 3号機 コントロール建屋での機器搬入作業時、同建屋機器搬入ホイスト(定格荷重10トン、認可荷重1.5トン)を使用して作業を行ったが、この際、同ホイストの認可荷重を越える荷重(搬入口ハッチ(3.5トン))を扱ったことが確認された。今後、対応を検討 B ・H19年7月26日再審議にてグレード変更「C→B」

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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