不適合管理委員会報告情報（平成19年4月24日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年４月２４日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年4月24日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	設備監視において、プロセス放射線モニタ系主排気筒トリチウム回収装置サンプルポンプ運転時間積算計に指示値不良（運転時間の積算値を少なく指示）が認められたため、対応検討	D
2	2号機	補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置鉄イオン供給ポンプ点検において、同ポンプのインペラとケーシングの間隙寸法に判定値外れが認められたため、当該ケーシングを交換	D
3	3号機	高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備ディーゼル機関点検において、シリンダー２本（No.５、15）のシリンダージャケットエア抜き金具O（オー）リング溝部に腐食が認められたため、当該金具を交換	D
4	3号機	高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備ディーゼル機関点検において、始動弁２個（シリンダーNo.８、17）の弁棒に摩耗が認められたため、当該始動弁の弁棒を交換	D
5	3号機	主タービン点検の低圧タービン（Ｂ、Ｃ）の下半内部車室点検において、防熱板止め金具の浸食（Ｂ：23箇所、Ｃ：27箇所）、及び脱落（Ｃ：2箇所）が認められたため、当該防熱板止め金具を交換	D
6	3号機	原子炉補機冷却系第１中間ループの電動弁点検において、原子炉冷却材再循環ポンプ（Ａ）（Ｂ）熱交換器入口弁（MO-F120）、及び出口弁（MO-F121）のリミットスイッチ機内配線図銘板（電動弁に取付けられている配線図）に間違いが認められたため、当該配線図銘板を交換	D
7	3号機	換気空調補機冷却系主冷凍機（Ａ、Ｃ）用電流計（AI001A、AI001C）点検において、同電流計精度に判定値外れが認められたため、対応検討	D
8	1.2号廃棄物処理設備	設備監視において、放射性ドレン移送系廃棄物処理建屋ストームドレンサンプポンプの起動頻度が増加していることが確認されたことから調査を行ったところ、同ストームドレンサンプポンプの吐出側逆止弁（F322）の不良により、他ストームドレンサンプポンプ運転時にサンプ水が同サンプに逆流したものと推定されたため、当該逆止弁を点検	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する　事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３