不適合管理委員会報告情報（平成19年4月20日分）｜原子力

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平成１９年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年４月２０日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年4月20日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

区分２　：　２　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	3号機	定期検査中の３号機の圧力抑制室内の点検において、キムタオル片、アルミテープ片、プラスチック片を確認したため、回収した。	As	・５月９日公表済　（68.7KB）
2	3号機	定期検査中の３号機の圧力抑制室内の点検において、紙ウェス片、プラスチック片を確認したため、回収した。	As	・５月９日公表済　（68.7KB）

　　区分３　：　該当なし

その他　：　２７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	原子炉建屋６階の所内用圧縮空気系工事用空気供給弁（F439）の開操作時、同弁の動作不良（閉固着）が確認されたたため、当該弁を点検	D
2	1号機	原子炉建屋天井クレーンの主巻用電動機及び補巻用電動機点検において、両電動機のセンターリング値に判定値外れが認められたため、対応検討	D
3	1号機	原子炉建屋天井クレーンの制御盤点検において、クレーン運転室の制御盤（H22-P586）に扉取っ手の損傷が認められたため、当該扉取っ手を補修	D
4	1号機	原子炉建屋天井クレーンの主巻用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、対応検討	D
5	2号機	原子炉格納容器インスペクション（原子炉格納容器内の機器設備の健全性確認）時、原子炉格納容器冷却系のダクトに破損、及び吹き出し口に脱落が認められたため、当該ダクトを交換、吹き出し口を補修、並びに風量調整	D
6	2号機	主タービン点検の低圧タービン（Ａ、Ｂ、C）の外部車室点検時、外部車室温度計取付ガイド（各車室４箇所：全12箇所）に浸食が認められたため、当該ガイドを交換	D
7	2号機	設備パトロールにおいて、原子炉建屋の所内圧縮空気系工事用空気元弁（F378）にシートリークによる空気の微少漏えいが認められたため、当該弁を点検	D
8	3号機	主復水器連続洗浄装置（A1系）ボール循環ポンプ（A1）用電動機点検において、負荷側軸受ケース及び反負荷側軸受ケース内径寸法、カップリング軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れ、及び反負荷側軸受ケース内の軸受用予圧ばねに摩耗が認められたため、当該軸受ケースを補修、並びに予圧ばねを交換	D
9	3号機	タービン潤滑油系主タービン第５軸受けリフトポンプ用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れ、及び反負荷側軸受ケース内の軸受用予圧ばねに摩耗が認められたため、当該軸受ケースを補修、並びに予圧ばねを交換	D
10	3号機	タービン潤滑油系主タービン第９軸受けリフトポンプ用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修	D
11	3号機	タービン潤滑油系主タービン油移送ポンプ用電動機点検において、回転子軸の外径寸法（負荷側軸受け嵌め合い部、反負荷側軸受け嵌め合い部、カップリング嵌め合い部）、カップリング軸嵌め合い部内径寸法、及びにカップリング部の振れ寸法に判定値外れが認められたため、当該回転子軸嵌め合い部、カップリング嵌め合い部、並びにカップリング部の補修	D
12	3号機	原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器（Ｂ）保持ポンプ（Ｂ）出口弁（AO-F108B）点検時、同弁の開状態検出用リミットスイッチのケーブル用フレキシブル電線管接続金具に破損が認められたため、当該電線管を交換	D
13	3号機	タービン主蒸気系・補助蒸気系蒸気式空気抽出器作動蒸気圧力調節弁（PCV-F003）点検時、同弁の弁体シート面に浸食（エロージョン）が認められたため、当該弁体を交換	D
14	3号機	復水脱塩装置復水復水脱塩塔（H塔）復水入口弁（MO-F007H）駆動部点検において、同弁手動操作機構のハンドホイールシャフトと操作ハンドルの嵌合状態に緩み（シャフト嵌合部の摩耗）、及びトルク設定用スプリングのトルク低下が認められたため、当該ハンドホイールシャフト、及びトルク設定用スプリングを交換	D
15	3号機	主蒸気系配管温度検出器（TE006）点検時、同検出器ケーブルのフレキシブル電線管接続金具に破損が認められたため、当該フレキシブル電線管を交換	D
16	3号機	原子炉冷却材浄化系出口流量発信器（FT023A）点検時、三方弁（低圧側）にシートリークが認められたため、対応検討	D
17	3号機	主タービン点検の低圧タービン（Ｂ）上半ノズルダイヤフラムの浸透探傷検査において、タービン側第17段翼に指示模様（２箇所）が認められたため、当該指示模様発生部を溶接補修	D
18	3号機	主タービン点検の低圧タービン（Ｂ）下半ノズルダイヤフラムの浸透探傷検査において、タービン側第17段翼に指示模様（１箇所）、発電機側第17段翼に指示模様（１箇所）が認められたため、当該指示模様発生部を溶接補修	D
19	3号機	主タービン点検の低圧タービン（C）上半ノズルダイヤフラムの浸透探傷検査において、発電機側第17段翼に指示模様（７箇所）が認められたため、当該指示模様発生部を溶接補修	D
20	3号機	主タービン点検の低圧タービン（C）下半ノズルダイヤフラムの浸透探傷検査において、タービン側第17段翼に指示模様（１箇所）、発電機側第15段翼に指示模様（２箇所）、発電機側第16段翼に指示模様（１箇所）、発電機側第17段翼に指示模様（８箇所）が認められたため、当該指示模様発生部を溶接補修	D
21	3号機	所内電源設備480Ｖパワーセンター（閉鎖配電盤）３ＳＨＸ点検において、１ユニット（６Ａ：空　予備）のしゃ断器試験用スイッチに接点の接触不良が認められたため、当該位置検出用スイッチを補修	D
22	3号機	定期事業者検査「流体状の放射性廃棄物の検出装置及び警報装置機能検査（その２）」の検査成績書において、検査使用計器の記載漏れが認められたため、当該検査成績書に正誤表を作成し、添付	Ｄ
23	3号機	循環水ポンプ（Ａ）用電動機点検において、下部軸受け内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受を補修	D
24	3号機	電動機駆動原子炉給水ポンプ（Ａ）用電動機点検による軸受けメタルの浸透探傷検査において、反負荷側軸受けの上半メタル表面に指示模様が認められたため、当該軸受を補修	D
25	3号機	原子炉冷却材再循環ポンプ用可変周波数電源装置（Ｂ）用発電機（Ｂ）点検において、固定子スロットくさび63本（全270本）に緩みが認められたため、当該スロットくさび緩み部を補修	D
26	4号機	工具管理センターより借用している工具類の返却時、ナイロンスリング２本の紛失が確認されたため、対応検討	D
27	4号機	巡視パトロール時、残留熱除去機器冷却系（Ｂ系）調圧タンク（Ｂ）補給水ストレーナ差圧計（DPI-012B）の指示値不良（ダウンスケール）が確認されたため、当該差圧計を点検	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた事象　・運転監視の強化が必要な事象
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３