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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月16日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月16日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 18 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 タービン補機冷却系熱交換器(A)用貝殻除去装置点検において、亜鉛板(電気防食用)8枚に消耗が認められたため、当該亜鉛板を交換 D  
2 1号機 設備パトロールにおいて、循環水ポンプ(A)自動空気抜弁(F800A)の下流側配管にできたピンホール部より海水が微少漏えい(約1秒に1滴程度)していることが認められたため、当該配管漏えい部を補修 D  
3 2号機 原子炉冷却材再循環ポンプ(B)点検による同ポンプ吸込弁(MO-F001B)の閉操作時、同弁がほぼ全開位置(開度98%)で停止し閉操作できない事象が発生した。調査した結果、同弁の閉側トルクスイッチが動作することから、同弁グランドの硬化が考えられるため、当該グランド部を点検 D  
4 3号機 主タービン点検の低圧タービン(B)下半内部車室溶接部の浸透探傷検査において、指示模様(193箇所)が認められたため、当該指示模様発生部を溶接補修 D  
5 3号機 主蒸気系主蒸気隔離弁間ドレンライン隔離弁(MO-F009A~D)リミトルク点検において、同弁4台のリミトルク内配線に制御展開接続図との相違が認められたため、調査後、対応検討 D  
6 3号機 原子炉給水ポンプ駆動用タービン(B)の高圧蒸気止め弁点検において、同弁のリークホルダー取付用ねじ穴1箇所(全14箇所)にねじ山の摩耗が確認されたため、当該ねじ穴を再加工 D  
7 3号機 主蒸気逃し安全弁(AO-F001J)窒素供給逆止弁(F023J)の浸透探傷検査において、同弁の弁体当たり面に指示模様が認められたため、対応検討 D  
8 3号機 原子炉建屋6階で原子炉内ジェットポンプビーム取付作業中、誤って工具1個を炉内(コアプレート上)に落下させたため、当該工具を回収、及び対応検討 D  
9 3号機 定期事業者検査「非常用予備電源装置検査(その1)」において、非常用ディーゼル発電設備(B系)機関の加速度停止装置動作試験終了にともないエンジン側ロックアウトリレー(86DE-B)を復帰しようとしたところ、復帰しない事象が発生した。検査を中断し、調査した結果、同ロックアウトリレーに不具合があることが判明したため、当該ロックアウトリレーを交換、及び同リレー交換後に検査を再開 D  
10 3号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(A)淡水側の希釈ブロー停止による淡水側水室ベント弁(F506A)の閉操作時、同ベント弁にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
11 3号機 所内用圧縮空気系の後部冷却器(A)の冷却水出口弁(F460A)操作時、同出口弁の操作ハンドルの押さえナットの脱落が認められたため、当該弁のナットを交換 D  
12 3号機 設備パトロールにおいて、No.3起動用変圧器ヤードに設置している防災地下タンク(非常時油を受入れるタンク)蓋の位置ずれ防止用金具に取付不良が確認されたため、当該蓋の位置ずれを修正 D  
13 4号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(A)の渦流探傷検査において、伝熱管2本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管に閉止栓を取付 D  
14 1.2号廃棄物
処理設備
設備監視において、制御室の設備監視用CRT(No.3)に映像不良が発生したため、当該CRTを交換 なお、監視は他CRT(3台)にて問題なし D  
15 1.2号廃棄物
処理設備
除染廃液系収集ポンプ(A)吐出圧力計(PI102A)点検において、同圧力計元弁(F952A)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
16 1.2号廃棄物
処理設備
廃棄物処理補機冷却海水系ポンプ(A)系の系統内水張り時、同ポンプ吐出側ベント弁(F559A)を操作したところ、同弁の操作ハンドルに操作不良(ハンドル空廻り)が認められたため、当該弁を交換 D  
17 1.2号廃棄物
処理設備
廃棄物処理補機冷却海水系ポンプ(A)系の系統内水張り時、同ポンプ吐出側ベント弁(F560)にシートリークが認められたため、当該弁を交換 D  
18 1.2号廃棄物
処理設備
廃棄物処理補機冷却海水系ポンプ(A)系の系統内水張り時、同ポンプ吐出側ベント配管の配管継手部より海水の微少漏えい(約1秒に1滴程度)が認められたため、当該配管継手部を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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