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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月13日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月13日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 3 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 定期検査中の2号機の圧力抑制室内の点検において、ビニール片、プラスチック片、金属棒を確認したため、回収した。 As 5月9日公表済
 (68.2KB)
2 2号機 定期検査中の2号機において、圧力抑制室内のスプレイノズルの交換作業を行っていたところ、午後1時頃、スプレイノズル先端部の部品1個(直径約2cm×長さ約1cm)が欠落していることを確認した。
 今後、欠落した当該部品1個について、圧力抑制室内の清掃・点検を行い確認する。
As 4月12日公表済
 (89.6KB)
(区分2No.3とまとめて公表)
3 2号機 定期検査中の2号機において、圧力抑制室内のスプレイノズルの交換作業を行っていたところ、スプレイノズルを取り外した際、同取り付け部にナイロン製のたわし(大きさ約10cm×約5cm・厚さ約5mm)を発見したため、当該たわしを回収した。
 今後、詳細に調査を実施する。
As 4月12日公表済
 (89.6KB)
(区分2No.2とまとめて公表)

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 14 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 主蒸気系主蒸気隔離弁気密漏えい試験(プラント停止直後)において、主蒸気隔離弁(AO-F003D)の漏えい量の判定基準に逸脱が認められたため、当該弁を点検 D  
2 2号機 タービン補機冷却系油混入処理(油除去対策)において、同処理に使用しているドレン抜き出し治具を同系統のドレンラインより取り外した際、ストームドレン系ファンネルに油が混入した水が流入したため、当該ファンネルを洗浄、及びストームドレンサンプ(A)(B)内の水を分析、対応検討 D  
3 3号機 換気空調系タイマーリレー点検において、タービン建屋換気空調系制御盤(H22-P403)のタイマーリレー1個に動作不良が認められたため、当該タイマーリレーを交換 D  
4 3号機 給復水系タイマーリレー点検において、タービン系補助継電器盤(H22-P684)のタイマーリレー1個に動作不良が認められたため、当該タイマーリレーを交換 D  
5 3号機 電動機駆動原子炉給水ポンプ(A)用電動機固定子スロットくさび(全168本)点検において、緩みの大きいくさび1本、微少な緩みのあるくさび40本が認められたため、緩みの大きいくさび1本を打ち替え、微少緩みのくさびを樹脂固定 D  
6 3号機 給水加熱器ドレン系の給水加熱器水位調整器点検において、水位調整器(予備)1台に動作不良が認められたため、当該水位調整器(予備)を交換 D  
7 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3SHX(4C:取水設備スクリーン洗浄ポンプ(B))用しゃ断器点検において、しゃ断器補助スイッチ接点の接触抵抗測定値に判定値外れが認められたため、当該補助スイッチを交換 D  
8 3号機 安全管理審査において、定期事業者検査要領書「炉内構造物検査」記載の検査用計器仕様に改訂漏れが認められたため、訂正正誤表を作成し、当該検査記録に添付 B ・H19年4月26日再審議にてグレード変更「C→B」
9 3号機 加熱蒸気及び戻り系活性炭式希ガスホールドアップ装置の機材保管室温度調整弁(TCV-F224)点検において、同弁ポジショナーの駆動用空気配管接続部より空気の微少漏えいが認められたため、当該空気配管接続部を補修 D  
10 3号機 残留熱除去機器冷却海水系(B系)ポンプ(B、D)試運転において、試運転終了に伴いポンプ停止操作を行った際、2台目に停止操作を行ったポンプ(D)は海水放水弁(MO-316B)全閉後に停止すべきところ、同弁が全開位置にもかかわらず停止する事象が発生した。調査を行った結果、ポンプ試運転前に行った同ポンプ用電動機単体試運転のために行った模擬信号の復旧漏れが認められた。対応検討 C  
11 3号機 設備パトロールにおいて、高電導度廃液系原子炉建屋付属棟高電導度廃液サンプ(B)内の水に汚れ(濁り、異物の混入等)が認められたため、当該タンク内を清掃 D  
12 3号機 高電導度廃液系原子炉建屋付属棟高電導度廃液サンプ(B)ポンプにおいて、同サンプ液位がポンプ停止液位に達しているにもかかわらず、ポンプが停止しないことが確認された。同サンプ(B)内を確認したところサンプ内の水に汚れが認められたことから、同ポンプの起動・停止インターロック用液位スイッチ(LS109B)に動作不良等の影響を与えたことが考えられるため、当該液位スイッチを点検 D ・No.11関連不適合
13 3号機 残留熱除去機器冷却海水系ポンプ(B、D)試運転時における同系統の漏えい確認において、非常用ディーゼル発電設備冷却系熱交換器(B)の海水側出口自動ベント弁(F961)に微少なシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
14 4号機 非常用ガス処理系(A系)定例試験において、同系フィルタトレイン(A)入口弁(MO-F004A)が全閉(開度計は全閉位置を指示)したにもかかわらず、開閉状態表示灯(赤:開/緑:閉)が両点灯(弁開度中間表示)した。同弁の開閉状態表示灯用リミットスイッチの動作不良が考えられるため、当該弁リミットスイッチを点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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