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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月6日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月6日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 18 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 計装用圧縮空気系空気圧縮機(A)吐出圧力計(PI006A)点検時、同圧力計元弁(F1302A)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
2 2号機 定期検査のためのプラント停止操作前に実施した中性子計装系中間領域モニタ(B)点検において、同モニタに指示値の低下(検出器感度の低下と推定)が認められたため、電気特性試験を実施 D  
3 2号機 定期検査のためのプラント停止操作時、原子炉冷却材再循環ポンプ(A、B)入口温度記録計(TR-601)の同ポンプ(A)入口温度の記録ペンに動作不良(スティック)が認められたため、当該記録計を点検 なお、同記録計の表示値(ディジタル指示値)、及びプロセス計算機表示値には問題なし D  
4 3号機 計装用圧縮空気系空気貯槽出口圧力指示計(PIS100)点検において、同圧力計元弁(F703)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
5 3号機 主タービンの低圧タービン(B)点検による第6軸受上半メタルの浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、調査後、対応検討 D  
6 3号機 主タービンの低圧タービン(C)点検による第7軸受下半メタルの浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、調査後、対応検討 D  
7 3号機 タービン補機冷却系タービン補機冷却水ポンプ3台(A、B、C)点検において、同ポンプカップリング接続用ゴムブッシュに劣化(ひび割れ)が認められたため、当該ゴムブッシュを交換 D  
8 3号機 主タービンの低圧タービン(C)点検によるローター第16段翼止めピンの超音波探傷検査において、同翼止めピン5本(全1344本)に傷エコーが認められたため、詳細調査後、対応検討 D  
9 3号機 主タービンの低圧タービン(C)点検による外部車室溶接部の浸透探傷検査時、検査箇所の洗浄工程が不十分であったため、検査を中止、検査対象箇所を洗浄後に検査やり直し D  
10 3号機 タービン主蒸気系タービンバイパス弁入口蒸気ライン(A)ドレン水位スイッチ(LS012A)点検において、同スイッチ可動部に摩耗が認められたため、当該水位スイッチを交換 D  
11 3号機 主蒸気系主タービン低圧タービン(C)入口組合せ中間弁(第1弁(F003A))ストレーナ溶接線の浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修 D  
12 3号機 復水・給水系電動機駆動原子炉給水ポンプ(A)給水制御小弁(FCV-F074A)の作動試験において、同弁の開操作時に動作不良が認められたため、当該弁を点検 D  
13 3号機 3.4号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ1台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
14 3号機 主蒸気系湿分分離器(B)点検において、湿分分離器内部多孔板取付用ボルト、ナットの廻り止め溶接部に割れが認められたため、当該廻り止め溶接不良箇所を補修 D  
15 3.4号廃棄物
処理設備
シャワードレン系収集タンク(B)の4号カナル放出中において、同系バッグフィルタ(B)に「液位高」表示が発生、確認したところ、バッグフィルタタンク(B)に排水不良が認められたことから、同タンク出口配管に詰まりが考えられるため、当該タンク出口配管を清掃 D  
16 その他 定期事業者検査の文書審査において、三次マニュアル「定期事業者検査運用要領」の誤記(「委託検査員の要件確認書」の保管期間の誤設定)について指導されたため、当該マニュアルの誤記を修正、及び周知 B ・H19年4月26日再審議にてグレード変更「C→B」
17 その他 化学管理システムを用いて作成している放射性気体廃棄物放出管理報告(よう素131、よう素133、粒子状物質(γ線放出核種))において、「年度内累積I-131(よう素131)」放出量(平成19年度第1週分)の集計結果が印字しないことが確認された。同システムのプログラムに不具合が考えられるため、原因を調査後、プログラムを修正 C  
18 その他 500kV富岡線2号のしゃ断器(O2)点検時、同しゃ断器操作用圧縮空気系の低圧側空気元弁にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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