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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月5日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月5日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 22 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備パトロールにおいて、循環水ポンプ(A)(B)の軸受け確認用架台の固定部に腐食の発生が認められたため、当該架台を補修 D  
2 2号機 主復水器連続洗浄装置(C系)点検のための安全隔離時、同系ボール注入入口弁(MO-F003C)に動作不良(全閉できなかった)が認められたため、当該弁を点検 D  
3 3号機 燃料交換機による燃料取り出し作業時、燃料交換機地上操作卓(パソコン)の操作画面が切替わった(燃料取出し作業に必要なステップ数表示画面→他の画面)ため、当該作業を中断。その後、同画面を復旧し、作業を再開。 今後、対策を検討 D  
4 3号機 主タービン蒸気加減弁(No.1、2、3、4)点検において、同弁のスプリングハウジングガイドローラ枠に摩耗が認められたため、当該ガイドローラ枠の健全性を調査 D  
5 3号機 抽気系復水器内圧力発信器1(PT020A)点検時、同圧力計検出配管のエアーブローにより当該圧力計入口弁にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
6 3号機 抽気系復水器内圧力発信器2(PT020C)点検時、同圧力計検出配管のエアーブローにより当該圧力計入口弁にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
7 3号機 非常用ディーゼル発電設備(B系)ディーゼル機関点検において、シリンダーNo.3、4のシリンダーヘッド冷却水継手金物のO(オー)リング取付部に腐食痕が認められたため、当該継手金物を交換 D  
8 3号機 計器の調査、点検において、非常用ディーゼル発電設備(A系)(B系)(高圧炉心スプレイ系)の二次冷却水差圧計6台に水頭圧補正値に誤りが認められたため、当該計器の水頭圧補正値を適正値に再校正 D  
9 3号機 主蒸気系蒸気式空気抽出器入口主蒸気ラインドレン水位スイッチ(LS013)点検時、同水位スイッチ高圧側テスト弁の閉止プラグねじ山にかじりが認められたため、当該テスト弁、及び閉止プラグを交換 D  
10 3号機 主蒸気系原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A・B)入口主蒸気ラインドレン水位スイッチ(LS024)点検時、同水位スイッチ高圧側テスト弁の閉止プラグねじ山にかじりが認められたため、当該テスト弁、及び閉止プラグを交換 D  
11 3号機 制御棒駆動水圧系駆動水ポンプ(B)補助油ポンプ用電動機点検において、軸受ケース内径寸法(負荷側及び反負荷側)、回転子軸の軸受け嵌め合い部外形寸法(負荷側及び反負荷側)、及び回転子軸のカップリング(継手)嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、対応検討 D  
12 3号機 主タービン点検による低圧タービン(C)上半内部車室溶接部の浸透探傷検査において、指示模様(全159箇所)が認められたため、当該箇所を補修 D  
13 3号機 電動機点検で交換する軸受け確認時、低圧炉心スプレイ系ポンプ用電動機の負荷側軸受けの仕様に誤りが確認されたことから、調査をおこなった結果、長期計画表に誤りが認められたため、長期計画表を修正、及び適正軸受けを発注、今後、購入品の発注管理方法を検討 C  
14 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3D-1点検において、ユニット3台(6A:非常用電気品室冷凍機(B)圧縮機、8A:予備、9C:予備)のしゃ断器位置検出用スイッチに動作不良が認められたため、対応検討 D  
15 3号機 主タービンの低圧タービン(B)点検において、第5軸受の下半メタル内面に面荒れが認められたため、当該メタルを補修 D  
16 3号機 主タービンの低圧タービン(C)点検において、第8軸受の下半メタル内面に面荒れが認められたため、当該メタルを補修 D  
17 4号機 原子炉補機冷却系第2中間ループの貝殻除去装置(A)点検時、同貝殻除去装置差圧発信器(DPT022A)の計器元弁の操作ハンドルが折損した(発錆によると推定)ため、当該弁を交換 D  
18 4号機 調査、点検において、制御棒駆動機構2体に使用前検査未受験が判明したため、今後、再発防止対策等を対応検討 As 4月6日公表済
19 1.2号廃棄物
処理設備
低電導度廃液系計器確認時、同系ろ過器(B)差圧計(dpt151B)の計器仕様表記載の計器名称に誤記が認められたため、当該計器仕様表の計器名称を訂正 D  
20 1.2号廃棄物
処理設備
廃棄物処理建屋換気空調系送風機(B)点検において、交換用に手配した同送風機の軸受けの仕様に相違が認められたため、調査及び対応検討 C  
21 その他 500kV富岡線2号の断路器2点検時、接地装置(E-2L)の開放操作をおこなった際、同装置が作動しなかったことから調査をおこなったところ、同装置電源の500kV直流電源分割盤の回路に接続間違いが認められたため、当該分電盤内回路を正規回路(制御展開接続図)に修正 D  
22 その他 原子炉施設保安規定(第96条第1項(5))において、誤記が認められたため、当該保安規定の改訂及び対応検討 C  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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