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平成19年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年4月4日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年4月4日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 13 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 1.2号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ2台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
2 1号機 廃棄物処理補機冷却海水系(A、B系)配管点検において、同配管内面のライニングにピンホールが認められたため、当該ライニングのピンホール部を補修 D  
3 1号機 主復水器連続洗浄装置(A1系)において、ボール回収率の低下が認められたため、調査及び貝・ボール分離装置他を点検 D  
4 1号機 主復水器連続洗浄装置(A2系)において、ボール回収率の低下が認められたため、調査及び貝・ボール分離装置他を点検 D  
5 2号機 主排気ダクトトレンチ内の点検用階段(鋼製)点検において、同階段の最下段脚部(固定部)に腐食が認められたため、当該腐食部を交換 D  
6 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3D-1点検において、しゃ断器2台(8B:予備、9C:予備)の補助スイッチに動作不良が認められたため、当該補助スイッチを交換 D  
7 3号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3D-1点検において、ユニット6B(所内電源設備480Vモーターコントロールセンター3D-1-4)用しゃ断器の制御配線コネクターに破損(固定用のつめが折損)が認められたため、当該コネクターを交換 D  
8 3号機 電動駆動原子炉給水ポンプ(A)点検において、同ポンプの増速機(高速軸)用継手(カップリング)の外周に腐食が認められたため、当該継手の腐食部を補修 D  
9 3号機 加熱蒸気系配管修理工事において、活性炭式希ガスホールドアップ塔建屋1階の空調機室で、同系配管の切断部に接続したドレン排水用仮設ホース端部(ファンネルに布設)から蒸気が噴出し、同室の火災報知器、及び防火ダンパが作動した。確認した結果、同工事の安全隔離(戻り側隔離弁を閉)により、戻りラインが閉ざされたため、戻り側の凝縮水が配管を回り込み、当該仮設ホース端部より噴出したものと判断した。当該蒸気噴出を止め、火災報知器、防火ダンパを復旧、及び安全隔離内容を検討 C  
10 3号機 設備パトロールにおいて、制御棒駆動系駆動水の原子炉冷却材浄化系戻りライン1次ベント弁(F509A)の操作ハンドルが脱落していることを確認したため、当該弁の操作ハンドルを取付、及び脱落防止策を検討 D  
11 3号機 供用期間中検査(ISI:炉内)時、低圧注水系配管カップリング(継手)(C)の締付け用アイボルトに曲がりが認められたため、当該アイボルトの締付け機能に問題がないことを評価、及び同注水系カップリング(A)、(B)について異常のないことを確認 D  
12 4号機 3.4号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ16台に判定値外れが認められたため、当該トルクレンチを補修、再校正、及び使用機器への影響評価を確認 D  
13 その他 周辺環境モニタリングデータ収集処理装置において、気体廃棄物管理日報(帳票)を出力したところ、平成19年3月31日の日報に23時から24時までの1時間値データが出力(印字)されないことが確認されたため、原因調査、及び同装置プログラムを修正   なお、同処理装置のデータベースにはデータ欠落等の問題はなく、当該日時において希ガス放出がないことを確認 C  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 事象
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器等の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・国、地方自治体等へ大きな影響を与える事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた事象
 ・運転監視の強化が必要な事象
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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