不適合管理委員会報告情報（平成19年2月16日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年２月１６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年2月16日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	主発電機自動電圧調整器（AVR）盤室空調機用電動機（No.1）点検時、同電動機の冷却ファン（外扇）を破損させたため、当該ファンを交換	D
2	1号機	補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置海水ストレーナ（D００５Ｂ）点検において、同ストレーナの一部に破れ（メッシュの破れ）が認められたため、当該ストレーナを交換	D
3	1号機	設備監視において、残留熱除去機器冷却系補給水タンクの液位上昇が確認されたことから、調査を行った結果、同タンク補給水弁（AO-F136）にシートリークが確認されたため、当該補給水弁を点検	D
4	3号機	試料採取系原子炉水サンプルドレン水圧力発信器（PT160）点検において、同発信器に動作不良が認められたため、当該発信器を交換	D
5	3号機	事故後サンプリング装置点検において、同装置容器吸着機構用シリンダー部より空気の微少漏えいが認められたため、当該シリンダーを交換	D
6	4号機	定期事業者検査「蒸気タービン設備検査（その３）」の検査準備作業において、制御回路のジャンパー線取付箇所を間違えたことが認められたため、当該ジャンパー線を適切に取り付けるとともに、当該検査に係わる全ジャンパー線取付箇所及びリフト箇所を点検並びに対応検討　なお、今回の事象による設備への影響はなし	D
7	1.2号廃棄物処理設備	設備パトロールにおいて、洗濯廃液系脱塩塔（Ａ）出口ストレーナ差圧計（DPT535A）用均圧弁のグランド部より水の微少漏えい（約340ｃｃ：汚染無し）が認められたため、当該均圧弁のグランド部を点検	D
8	1.2号廃棄物処理設備	洗濯廃液系濃縮器点検において、同濃縮器加熱缶蒸気戻り配管のドレントラップ（D306A）内部に微量な放射性物質（約9E-02Bq／cm2）が検出されたため、当該ドレントラップを除染、及び原因を調査	D	・２月９日No.１１　関連不適合

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３