不適合管理委員会報告情報（平成19年2月2日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年２月２日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年2月2日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１０　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	タービン建屋換気空調系主冷水ポンプ(B)点検時、同ポンプ軸受の振動測定座２個（カップリング側、反カップリング側）が脱落したため、当該振動測定座を取付復旧	D
2	2号機	扉鍵の点検において、原子炉建屋付属棟地下２階の非常用ディーゼル発電設備（Ａ系）室北側扉鍵に施錠不良が認められたため、当該扉鍵を交換	D
3	2号機	扉鍵の点検において、原子炉建屋付属棟地下２階の高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備室西側扉鍵に解錠不良が認められたため、当該扉鍵を交換	D
4	3号機	燃料取替機点検において、機上操作部の状態表示用計算機に起動不良が認められたため、当該計算機を点検	D
5	3号機	制御棒パターン調整中の中性子計装系局部出力領域モニタ（１６－５７Ｄ）指示値の監視において、同モニタに指示値不良が認められたため、当該モニタをバイパスし、電気特性試験を実施	D
6	4号機	計器の調査、点検において、制御棒駆動系駆動水ポンプ（A）吸込圧力計（PI-002A）の点検記録記載「水頭圧値」に、検出配管系統図記載「水頭圧値」との相違が認められたため、当該圧力計の水頭圧補正値を修正	C
7	4号機	定期事業者検査要領書「監視機能健全性確認検査（その１の９）」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正	D
8	4号機	定期事業者検査「プロセスモニタ機能検査（その１）」実施時、検査要領書に誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正後、検査を再開	D
9	3,4号廃棄物処理設備	定期事業者検査「液体廃棄物貯蔵設備・処理設備インターロック機能検査（その２）」の検査成績書、及び記録類に誤記が認められたため、当該成績書、記録類の誤記を訂正	D
10	その他	１～４号機共用循環水ポンプ点検用の門型クレーン点検において、走行装置北側極限リミットスイッチに脱落、南側極限リミットスイッチに変形が認められたため、当該リミットスイッチを交換	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３