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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年1月24日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年1月24日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 データ処理に関する調査,点検において、計算機入力点一覧表の水位計器に1件の誤記が認められたため、計測上影響がないことを確認した。今後、是正処置を実施 D  
2 2号機 プロセス計算機入力信号に関わる計器の調査,点検において、水位計器の計器仕様表に誤記の不適合が1件、また制御展開接続図に1件の誤記が認められたため、計測上影響がないことを確認した。今後、是正処置を実施 C  
3 2号機 非常用ディーゼル発電機(A)室用排気ファン(A)の点検において、ファン軸の反負荷側軸受け嵌め合い部外径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸を補修 D  
4 3号機 設備パトロールにおいて、燃料プール冷却材浄化系残留熱除去系戻りライン止め弁(F029)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
5 3号機 復水ろ過装置プリコート材供給タンクの排水時において、ドレン配管、及びドレンストレーナに詰まりが認められたため、当該配管、及びストレーナを点検 D  
6 3号機 設備パトロールにおいて、取水設備スクリーン洗浄水ポンプ(A、B)の吐出側ストレーナ(D004B)用自動ベント弁(V-056)より海水の連続滴下が認められたため、当該ベント弁を点検 D  
7 4号機 定期事業者検査要領書「安全保護系検出器要素性能(校正)検査(その2)」において、原子炉隔離時冷却水ポンプ吐出流量の入力値に誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
8 4号機 制御棒駆動機構点検において、制御棒駆動系駆動水ポンプ(A)用電動機のカップリング部から油のにじみが認められたため、当該カップリング部を点検 D  
9 4号機 原子炉圧力容器耐圧漏えい試験時、制御棒駆動系水圧制御ユニット(制御棒座標:18-59)のセレクタ弁2個(121、122)のスリーブ取付部から水のにじみが認められたため、当該弁を点検、補修 D  
10 4号機 発電機遮断器(O-24)の点検周期において、点検長期計画書に誤記が認めらたため、当該点検長期計画書の誤記を訂正、及び対応検討 C  
11 その他 データ処理に関する調査,点検において、「平成17年度原子力発電所周辺環境放射能測定結果報告書」の大気浮遊じん全アルファ放射能平常の変動幅に誤記が認められたため、当該事象を県へ連絡、及び報告書を訂正 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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