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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年1月22日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年1月22日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 18 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 タービン建屋照明用分電盤(LP-1T32)点検において、2回路(回路No.29、32)の負荷側絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、当該回路の不適合箇所を調査、及び補修 D  
2 2号機 ケーブルトレイ用サポートの耐震調査において、東側ヤードトレンチ内のトレイサポートの塗装剥離(325箇所)、及びケーブル整線不良(8箇所)、結束線の断線(1箇所)が認められたため、当該サポートを補修塗装、及びケーブル整線、結束修理 D  
3 2号機 設備パトロールにおいて、コントロール建屋換気空調系電気品室給気処理装置(A系)のサージタンク水位、圧力の低下が確認されたことから調査を行った結果、同給気処理装置(A系)の冷水コイル部より水の漏えい(霧状)が認められたため、漏えい水を除去、及び当該冷水コイルの漏えい部を補修 D  
4 2号機 設備パトロールにおいて、給水加熱器(A)計装ラック(H22-R091A)内の第2給水加熱器非常用水位調節器(LIC-622A)用電気・空気圧変換器(E/P-022A)の空気減圧弁に空気の微少漏えいが認められたため、当該減圧弁を補修 なお、同水位調節器の動作に問題なし D  
5 2号機 設備パトロールにおいて、第1給水加熱器水位制御計装ラック(H22-R090)内の第1給水加熱器(A)の水位調節器(LIC-602A)用電気・空気圧変換器(E/P-002A)、及び第1給水加熱器(C)の水位調節器(LIC-601C、602C)用電気・空気圧変換器2台(E/P-001C、002C)の空気減圧弁に空気の微少漏えいが認められたため、当該減圧弁を補修 なお、同水位調節器の動作に問題なし D  
6 2号機 設備監視において、原子炉補機冷却系第2中間ループサージタンク水位に低下傾向が認められたことから調査を行ったところ、原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(B) の伝熱管に漏えいがあるものと考えられるため、当該漏えい伝熱管を特定後、閉止栓取付 D  
7 3号機 設備パトロールにおいて、タービン建屋東側オープントレンチに2箇所の段差(段差量は約65~70mm、トレンチが沈下したものと推定)の発生が認められたため、調査及び対応検討 D  
8 3号機 換気空調補機冷却系主冷水ポンプ(A)用電動機点検において、負荷側軸受ケース及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修 D  
9 3号機 ケーブルトレイ用サポートの耐震調査において、原子炉建屋地下2階のケーブルトレイにトレイカバー取付ボルトの脱落(4箇所)が認められたため、当該トレイカバー取付ボルトを復旧 D  
10 3号機 原子炉給水に含まれる金属濃度分析のための給水金属フィルター交換作業時、同給水金属フィルターが破損していることが認められたため、当該フィルターを交換 なお、当該フィルター破損期間における炉内への金属持ち込み量を評価した結果、金属濃度は変動なしと判断 D  
11 3号機 プロセス計算機入力信号に関わる計器の調査、点検において、温度計器の点検記録2件に名称の誤記が認められたため、計測上影響がないことを確認した。今後、是正処置を実施 D  
12 4号機 主発電機点検において、No.9(タービン側)及びNo.10(集電環側)軸受けの温度検出器挿入部パッキン(全4箇所)に劣化、No.10軸受け温度検出器挿入部絶縁プラグ(全2箇所)に破損が認められたため、当該パッキン及び絶縁プラグを交換 D  
13 4号機 定期事業者検査要領書「蒸気タービン開放検査(その2)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
14 4号機 定期事業者検査「主要制御系機能検査」実施時に、同要領書に誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正後、検査を再開 D  
15 4号機 定期事業者検査「制御棒価値ミニマイザ機能検査」実施時に、同要領書に誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正後、検査を再開 D  
16 4号機 タービン建屋換気空調系給気処理装置(C系)加熱コイル(No.4)点検に伴うコイル内排水作業時、同コイル入口弁(F283D)及び出口弁(F284D)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
17 その他 データ処理に関する調査、点検において、平成14年度(第3四半期)「原子力発電所の環境放射能測定結果」の大気浮遊塵の放射能測定欠測時間、及び海水試料測定結果に誤記(転記ミス)が認められた。また、同データを反映している平成14年度の「原子力発電所周辺環境放射能測定結果報告書」(年報)に同様の誤記が認められたため、当該事象を県へ連絡、及び報告書を訂正 D  
18 その他 データ処理に関する調査、点検において、「固体廃棄物管理月報」の分類項目別内容物の集計に誤りが認められたため、正しい内容物の分類項目に修正 なお、月報記載の合計本数に問題なし D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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