不適合管理委員会報告情報（平成19年1月17日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１９年１月１７日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成19年1月17日（水）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	海水熱交換器建屋換気空調系電気品室（Ｂ）送風機用電動機点検において、負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修	D
2	1号機	海水熱交換器建屋換気空調系電気品室（Ｂ）送風機用電動機点検において、羽根車軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸嵌め合い部を補修	D
3	1号機	設備監視において、試料採取系格納容器内露点温度記録計（DWPR622）に指示値不良（ハンチング）が確認されたことから調査した結果、同格納容器内露点温度検出器（DWPIT022）の動作不良と考えられるため、当該温度検出器を点検	D
4	3号機	非放射性ドレン移送系主復水器連続洗浄装置ボール捕集器ピット海水ストームドレンサンプにおいて、「液位低」表示が発生したことから確認したところ、同サンプ水位が「低低」位置以下であったことから、水位スイッチ（LS-011）の動作不良が考えられるため、当該水位スイッチを点検	D
5	4号機	原子炉圧力容器の原子炉再循環系入口ノズル（Ｎ２ノズルＣ）と配管継手部の高周波誘導加熱応力改善（ＩＨＳＩ）実施時、同装置に絶縁不良を示す「コイル接触」表示が発生し、同装置が停止したことから調査したところ、コイルと配管継手部間に設置した絶縁板が配管加熱の影響により変形し、絶縁機能が低下したものと判明した。なお、当該施工箇所はＩＨＳＩの加熱条件を満足していることから問題なしと判断	対象外
6	4号機	定期事業者検査要領書「固体廃棄物処理系設備検査（その２）」において、燃料プール冷却浄化系逆洗受タンク非破壊検査の判定基準「必要最小肉厚」の出典について記載漏れが認められたため、当該要領書に追記	D
7	その他	原子力発電所周辺環境放射能測定結果報告書（年報）の内容確認において、平成17年度報告書の気象測定結果（参考資料）に誤記（転記ミス）が認められたため、当該事象を県へ連絡、及び報告書を訂正【データ処理に関する調査、点検】	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３