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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成19年1月5日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成19年1月5日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 5 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 設備パトロール時、原子炉建屋換気空調系の燃料プール冷却浄化系熱交換器(B)室内差圧値が設定値に対して低めであることが認められたことから、確認したところ同室排気ルーバ開度にずれが生じたものと考えられるため、当該排気ルーバ開度を調整(室内差圧の調整) 対象外  
2 3号機 設備パトロールにおいて、取水設備スクリーン洗浄水ポンプ(A、B)吐出側ストレーナ(D004A)上蓋フランジ部より海水の漏えいが認められたため、当該ストレーナ上蓋フランジパッキンを交換 D  
3 3号機 設備パトロールにおいて、海水熱交換器建屋の雑用水系仮設ライン用第2供給弁(F015)が全閉状態にもかかわらず、同弁出口側ホース接続口より水の微少漏えい(30秒に1滴程度)が認められたため、当該弁の点検を検討 D  
4 3号機 補機冷却海水系タービン補機冷却系熱交換器(A)、(B)用貝殻除去装置(A)、(B)の内部確認(サイトグラスより確認)時、サイトグラスのワイパー操作を行ったところ、ワイパー回転軸封水部より水の微少漏えいが認められたため、当該ワイパー軸の封水部を点検 D  
5 4号機 設備パトロールにおいて、プロセス放射線モニタ系主排気筒放射線モニタサンプルポンプ(B)のカップリング側軸受け部に異音の発生が認められたため、当該ポンプを点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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