不適合管理委員会報告情報（平成18年12月26日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年１２月２６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年12月26日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１５　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	取水設備トラベリングスクリーン（Ｆ）、及びバースクリーン（Ｆ）用電動機点検において、負荷側軸受ケース及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修	D
2	2号機	設備パトロールにおいて、主復水器連続洗浄装置（Ａ系）ボール回収器（Ａ）出口弁（MO-F002A）のグランド部よりグランド水の微少な漏えい（約８秒に１滴）が認められたため、当該弁グランドを点検	D
3	3号機	原子炉建屋放射性ドレン移送系低電導度廃液系サンプ（Ｂ）ポンプ（Ｄ）点検において、ケーシングウェアリング、インペラーの１部に摩耗が認められたため、当該ウェアリングを交換	D
4	3号機	タービン補機冷却系熱交換器（Ｃ）の水室ドレン弁（F508C）点検において、弁体及び弁座ライニングシート面に損傷が認められたため、当該弁を交換	D
5	3号機	原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器（Ａ）点検に伴う安全隔離実施時、同熱交換器注入水流量計前弁（F047A）を「全閉」としたにも係わらず水の流入が止まらなかったことから、同弁にシートリークがあると考えられるため、当該弁を点検	D
6	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ａ系）１次冷却水圧力スイッチ（PS-001A-1）点検において、計器精度に判定値外れが認められたため、当該圧力スイッチの補修、または交換を検討	D
7	4号機	屋外高圧ケーブル接続箱点検において、接続箱（4B-2：所内用変圧器（4B）と所内電源設備6.9kVメタクラ4B-2の電路を接続）内のケーブル支持碍子サポート位置に変位が認められたため、当該サポートの位置を修正	D
8	4号機	原子炉給水ポンプ駆動用タービン（Ａ系）設備漏えい確認試験時、低圧蒸気入口ドレン水位スイッチ（LS-061）の検出元弁（F739A、F740A）にシートリークが認められたため、当該弁を点検	D
9	4号機	定期事業者検査「プロセスモニタ機能検査（その１）」検査において、同検査要領書に誤記（プロセス放射線モニタ、制御盤機器番号他の誤記）が認められたため、当該要領書の誤記を訂正後、検査を再開	D
10	4号機	定期事業者検査「プロセスモニタ機能検査（その１）」における気体廃棄物処理系排ガス放射線モニタ系の検査実施中、同モニタＡ（活性炭式希ガスホールドアップ塔出口）のプリアンプに故障が発生したため、検査を中断、当該プリアンプを交換後、検査を再開	D
11	4号機	制御棒駆動系水圧制御ユニットの漏えい確認試験時、アキュムレータ1台（制御棒座標：38-35）の充填水フィルタープラグ部より充填水の微少漏えい（10分間に1滴程度のにじみ）が認められたため、当該フィルタープラグ部を点検	D
12	4号機	定期事業者検査「監視機能健全性確認検査（その１の２）」における気体廃棄物処理系放射線モニタの線源校正試験終了後、線源校正用仮設ケーブルから本設ケーブル（検出器側へ）へ接続替えの際、検出器側ケーブルのコネクタに形式間違いが認められたため、当該ケーブルコネクタを正規コネクターへ変更し、検査を再開	D
13	4号機	定期事業者検査「プロセスモニタ機能検査（その１）」検査において、同検査要領書に誤記（格納容器内雰囲気放射線モニタ機器番号の誤記）が認められたため、当該要領書の誤記を訂正後、検査を再開	D
14	4号機	設備監視において、サプレッションプール水位記録計（LRS-603）に指示値不良（オーバースケール）が認められたため、当該記録計を点検	D
15	3.4号廃棄物処理設備	3.4号廃棄物処理建屋地下２階の灰ドラム取扱用ホイストクレーン（１ton）点検において、架線集電用電刷子（ブラシ）の端子台取付部に亀裂が認められたため、当該ブラシを交換　なお、機能には問題なし	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３