不適合管理委員会報告情報（平成18年12月19日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年１２月１９日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年12月19日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	設備パトロールにおいて、気体廃棄物処理系排ガスドレンポンプの吐出圧力計（PI063）に指示値不良が認められたため、当該圧力計を点検	D
2	2号機	協力会社作業員より海水熱交換器建屋換気空調系給気処理室内に水溜まり（約0.04リットル）があるとの連絡を受け、確認したところ換気空調系給気処理装置加熱コイル近傍に漏水の形跡が認められたため、当該水溜まりを除去、及び給気処理装置の漏水箇所を調査、補修	D
3	3号機	補機冷却海水系原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器（Ａ）伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管36本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管に閉止栓を取付	D
4	3号機	設備パトロールにおいて、原子炉冷却材浄化系ポンプ（Ａ、Ｂ）の吐出配管１次ドレン弁（F049A、F049B）の開度表示器指示針の変形、及び開度表示器記載文字の不良が認められたため、当該弁開度表示器を補修	D
5	4号機	漏えい検出系ドライウェル冷却器凝縮水流量変換器（FT-021）点検において、同変換器の内部バッテリーに液漏れ（経年劣化と推定）が認められたため、当該バッテリーを交換	D
6	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ａ系）ディーゼル機関点検において、クランクピンボルト９本に腐食が認められたため、当該クランクピンボルトを交換	D
7	4号機	定期事業者検査要領書「主蒸気逃がし安全弁・逃がし弁機能検査」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正	D
8	4号機	補機冷却海水系原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器（Ｃ）渦流フィルタブロー弁（MO-F004C）の「全閉」操作時、同弁が中間開度（70％開度）で停止したため、当該弁を点検	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３