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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年12月11日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年12月11日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 21 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 第18回定期事業者検査計画書及び報告書(同検査は平成18年9月7日に終了)において、プラント運転中に実施した検査項目「主要制御系機能検査」の記載漏れが認められたため、当該計画書、及び報告書の誤記を訂正後、修正版を関係箇所へ提出 C  
2 2号機 設備監視において、気体廃棄物処理系活性炭式希ガスホールドアップ塔入口露点温度記録計(DWPRS-604)の指示値不良(ハンチング)が認められたため、当該露点温度記録計を点検 D  
3 3号機 復水・給水系主復水器(B)伸縮継手封水の水張り完了時、同伸縮継手封水水位調整弁(AO-F095B)が閉状態にも係わらず、開閉状態表示灯が開側(赤ランプ)、閉側(緑ランプ)ともに点灯したことから、同弁の位置検出用リミットスイッチの動作不良が考えられるため、当該水位調整弁のリミットスイッチを点検 D  
4 3号機 設備監視において、原子炉冷却材再循環ポンプ(A・B)出口温度記録計(TRS602)の駆動用モータ部より異音の発生が認められたため、当該駆動用モータを交換 なお、記録計機能には問題なし D  
5 4号機 定期事業者検査要領書「監視機能健全性確認検査(その1の10)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
6 4号機 制御棒駆動機構点検において、制御棒(制御棒座標:30-19)のインデックスチューブ外表面窒化層に剥離が認められたため、当該インデックスチューブを交換 D  
7 4号機 制御棒駆動系水圧制御ユニットへの窒素封入作業において、アキュムレータ1台(制御棒座標:42-23)の下部継手部より窒素の微少漏えい(12秒に1泡程度)が認められたため、当該継手部を補修 D  
8 4号機 制御棒駆動機構点検において、制御棒(制御棒座標:18-03)のインデックスチューブ外表面窒化層に剥離が認められたため、当該インデックスチューブを交換 D  
9 4号機 定期事業者検査要領書「安全保護系検出器要素性能(校正)検査(その2)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
10 4号機 原子炉建屋換気空調系空調ダクト点検において、中央制御室外気取り入れダクトの内面に腐食の発生が認められたため、当該腐食部を補修 D  
11 4号機 主排気筒放射線モニタ(シンチレーション)記録計(RR609)点検時、第1ペン(A系)に動作不良(ダウンスケール)が認められたため、当該記録計を補修 D  
12 4号機 コントロール建屋換気空調系空調ダクト点検において、中央制御室冷凍機(A)空気冷却コンデンサー用ドレン受け容器に腐食孔が認められたため、当該ドレン受け容器を補修 D  
13 4号機 コントロール建屋換気空調系空調ダクト点検において、中央制御室冷凍機(C)空気冷却コンデンサー用ドレン受け容器に腐食孔が認められたため、当該ドレン受け容器を補修 D  
14 4号機 主復水器連続洗浄装置弁点検において、復水器(B)入口母管ベント弁(F506B)、ボール捕集器出口配管水抜き用サイフォンブレーク弁3台(F511A、F511B、F511C)の弁体、弁座に噛み傷、及び同サイフォンブレーク弁1台(F511B)に打痕が認められたため、当該弁体、弁座を交換 D  
15 4号機 主復水器連続洗浄装置点検において、貝ボール分離装置ドレン弁(F523D)の弁体シート、及び弁箱内部に腐食が認められたため、当該弁体、弁座を交換 D  
16 4号機 換気空調補機冷却系冷凍機(B)冷却水入口弁(F216B)点検における浸透探傷検査において、同弁のバックシート部に割れが認められたため、当該弁の交換を検討 D  
17 4号機 主蒸気隔離弁漏えい制御系の制御盤内配線撤去作業において、同作業に係わる安全隔離(制御電源ヒューズ取外し)操作を本来、当社運転員が行うべきところ、作業員が作業者側で行うものと思いこみ、安全隔離を行ったことが認められたため、対応検討。 なお、機器類への誤動作、他の回路への影響はなし C  
18 4号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)ディーゼル機関付き給気弁の浸透探傷検査において、給気弁4個(7-14、15-29、16-31、16-32)の弁棒に指示模様が認められたため、当該給気弁の弁棒を交換 D  
19 4号機 原子炉補機冷却第2中間ループ熱交換器(A)伝熱管の渦流探傷検査において、伝熱管23本の残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管を交換 D  
20 4号機 制御棒(座標:18-11)と制御棒駆動装置復旧時、「原子炉手動操作系制御棒位置指示装置軽故障」表示が発生したことから、制御棒位置指示装置を点検 D  
21 4号機 原子炉圧力容器の原子炉再循環系入口ノズル(N2ノズルD)のIHSI(高周波誘導加熱応力改善)装置による加熱実施時、同装置に絶縁不良を示す表示が発生し停止したことから、同装置コイルを固定する絶縁ボルトの絶縁不良が考えられるため、当該絶縁ボルトの絶縁性能を改良 対象外  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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