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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年12月7日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年12月7日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 1 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 4号機 定期検査中の4号機において、本日午前10時32分頃、中央制御室に「チャンネルA主蒸気流量高」警報が発生し、同日午前10時33分頃、復帰した。なお、当該警報は、定期検査中であり主蒸気の流量がないことから誤警報と判断した。
 今後、警報発生の原因を調査
As 12月6日公表済
(PDF83.3kB)

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 設備パトロールにおいて、原子炉隔離時冷却系真空タンクの液位ゲージ2個にガラスの汚損が認められたため、当該液位ゲージの清掃を検討 D  
2 2号機 設備パトロールにおいて、タービン建屋加熱蒸気・戻り系凝縮水移送ポンプ(B)のグランド水受け容器に排水不良が認められたため、当該排水配管を清掃 D  
3 2号機 設備監視において、高感度オフガスモニタ装置が表示不良となったことから、確認したところ、同装置の通信不良(データ伝送不良)であることが認められたため、調査及び対応検討 D  
4 3号機 海水熱交換器建屋換気空調系の継電器点検において、空調機故障表示回路の限時継電器(タイマーリレー)1台の動作時間に判定値外れが認められたため、当該限時継電器を交換 D  
5 3号機 制御棒位置パターン調整後のプラント出力設定装置による出力上昇操作時、同装置に「熱出力変化率大」表示が発生し、同装置が自動除外されたため、原因を調査 なお、プラントの出力上昇操作は手動にて実施し、問題なし D  
6 3号機 循環水ポンプ(A)シール水電磁弁開閉試験(定例試験)時、同電磁弁2(SO-F022A-2)の「開」動作不良が認められたため、調査、及び当該電磁弁を点検 D  
7 4号機 主発電機励磁用サイリスタ盤の冷却ファン(B2)用電動機点検において、反負荷側軸受けケース内径寸法値に判定値外れが認められたため、当該軸受けケースの交換を検討 D  
8 4号機 原子炉給水ポンプ駆動タービン(A系)油タンクベントファン用電動機点検において、軸受けケース(負荷側・反負荷側)の内径寸法、回転子軸の軸受け(負荷側・反負荷側)及びカップリングの嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、電動機の交換を検討 D  
9 4号機 定期事業者検査要領書「安全保護系設定値確認検査(その2)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
10 4号機 非常用ディーゼル発電設備(A系)制御盤点検において、同設備制御回路の限時継電器(タイマーリレー)取付用ソケット5個の破損が認められたため、当該破損ソケットを交換 D  
11 4号機 定期事業者検査要領書「非常用予備電源装置検査(その3)」において、誤記が認められたため、当該要領書の誤記を訂正 D  
12 4号機 残留熱除去機器冷却系熱交換器(A)点検による水抜き操作時、淡水置換入口弁(F120A)にシートリーク(指1本程度)が認められたため、当該弁を交換 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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