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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年12月1日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年12月1日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 9 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備パトロールにおいて、燃料プール冷却浄化系保持ポンプ(B)出入口差圧計(DPI027B)の指示値不良(ダウンスケール)が認められたため、当該差圧計を点検 D  
2 2号機 主発電機水素ガス冷却系水素ガスボンベ切替(C→A・B系)時、A-1出口弁のグランド部より水素の微少漏えいが認められたため、当該出口弁を点検 D  
3 2号機 プロセス放射線モニタ系非常用ガス処理系排ガス放射線モニタ(シンチレーション)サンプルポンプ(A)において、非常停止したことが認められたため、サンプルポンプ(B)を起動、停止したサンプルポンプ(A)の原因調査及び対応検討 D  
4 4号機 計装用圧縮空気系のタービン建屋内電磁弁操作用空気分岐箱点検において、分岐箱内空気元弁2台(B2-7,8)の配管継手部、及び分岐箱4台のミニチュア弁10台のグランド部に空気の微少漏えいが認められたため、当該継手部並びに弁を点検 D  
5 4号機 タービン潤滑油系タービン油ろ過ポンプ用電動機点検において、回転子軸のカップリング嵌め合い部、及び負荷側、反負荷側軸受け嵌め合い部の外形寸法に判定値外れが認められたため、当該軸を補修 D  
6 4号機 タービン潤滑油系油清浄機ベントファン用電動機点検において、回転子軸のカップリング嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、当該軸を補修 D  
7 4号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備点検において、同ディーゼル機関の燃料フィルタエレメント(No.1)上部に凹みが認められたため、当該フィルタエレメントを交換 D  
8 4号機 設備監視において、(サプレッションプール水温度監視系)サプレッションプール水温度記録計(TR-602A)に指示値不良(高め指示)を確認したことから、調査を行ったところ温度検出器(TE-001A)に動作不良があると考えられるため、調査及び対応検討 D  
9 その他 ダイオキシン類特別対策措置法に基づく一般廃棄物焼却炉の排出ガス、ばいじん、燃え殻のダイオキシン類濃度測定において、燃え殻のダイオキシン類濃度測定値(4.3ng-TEQ/g※)が基準値(3ng-TEQ/g)を満足していないことが認められたため、当該焼却炉の運転を停止、原因調査、及び対応検討 なお、排ガス、ばいじんのダイオキシン類濃度は基準値内であること、燃え殻は専用容器で構内に保管していることから、法令に抵触していないことを確認(※ ng:ナノグラム(10億分の1グラム),TEQ:ダイオキシン類全体の毒性の強さ(毒性等量)を表す記号) D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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