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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年11月17日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年11月17日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 設備パトロールにおいて、原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A)オイルトリップテスト用電磁弁(SV-6A)の配管継手部に油のにじみが認められたため、にじみ油を除去及び当該継手部の交換を検討 D  
2 2号機 設備監視において、格納容器内雰囲気モニタ系(B系)水素・酸素モニタ記録計(ZR-603B)の動作不良(打点動作・印字不良)が認められたため、当該記録計を点検 D  
3 4号機 プロセス放射線モニタ系主排気筒放射線モニタサンプルポンプ(A)試運転時、同ポンプの逆回転が認められたため、同ポンプ用電動機始動回路を調査及び対応検討 なお、電動機回路の結線は正常 D  
4 4号機 プロセス放射線モニタ系主排気筒放射線モニタ粒子、ヨウ素サンプルラック(B)内サンプルパージ電磁弁(SO-F324B)作動試験において、同弁に動作不良(弁にがたつき)が認められたため、当該弁を点検 D  
5 4号機 主復水器連続洗浄装置貝・ボール分離装置点検において、同装置全系統(A~F系)のストレーナ継手部に変形が認められたため、当該ストレーナ継手部を交換 D  
6 4号機 主蒸気系主蒸気第3弁(MO-F004D)点検において、同弁弁棒にひびの発生が認められたため、当該弁棒を交換 D  
7 4号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ循環ポンプ(C)点検において、ポンプ軸の反カップリング側メカニカルスリーブにポンプ軸との固着が認められたため、当該スリーブを交換 D  
8 4号機 非常用ディーゼル発電設備(B系)試運転時、同ディーゼル機関付回転数指示計に動作不良が認められたため、当該回転数指示計を交換 D  
9 4号機 原子炉冷却材再循環ポンプ用電動機(A・B)の冷却器入口弁2台(F269A・B)の点検において、弁蓋バックシート面にひびが認められたため、当該弁の交換を検討 D  
10 4号機 プラントバイタル交流電源設備(B)取替工事による使用前事業者検査(警報保護装置検査-予備電源側切替検査)の社内検査実施において、想定外警報が発生したため、当該検査を中断し、調査及び対応検討 D  
11 4号機 使用前事業者検査要領書「プラントバイタル交流電源設備(B)取替工事(ホ)項使用前事業者検査(警報保護装置検査)」において、誤記が認められたため、誤記を訂正 D  
12 4号機 主タービン点検による低圧タービン(A)点検において、第4軸受の下半メタル内面に面荒れが認められたため、当該メタルを補修 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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