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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年11月14日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年11月14日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 17 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 廃棄物処理補機冷却系熱交換器(C)電解鉄イオン注入流量計(FI-060)点検において、浮子(フロート)受けに欠損が認められたため、調査及び対応検討 D  
2 2号機 取水設備トラベリングスクリーン(G)及びバー回転式スクリーン(G)点検において、同スクリーンのバケット及びバスケットに塗装の劣化が認められたため、当該塗装劣化部を補修塗装 D  
3 4号機 原子炉補機冷却系渦流フィルタ(C)差圧計(DPT-022C)校正において、同差圧計の精度外れが認められたため、当該差圧計を点検 D  
4 4号機 タービン補機冷却系熱交換器出口海水温度検出器(TE-014)点検時、同検出器の計装ケーブル用フレキシブル電線管外れが認められたため、当該フレキシブル電線管を交換 D  
5 4号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備ディーゼル機関(HPCS系)の機関入口潤滑油圧力スイッチ(PS-039H)校正において、同圧力スイッチの精度外れが認められたため、当該圧力スイッチの交換を検討 D  
6 4号機 循環水ポンプ(A)点検時、同ポンプ駆動用電動機の冷却水配管フローグラス(FG-111A)にひび割れが認められたため、当該フローグラスを交換 D  
7 4号機 復水ろ過装置復水ろ過器(I)塔出口弁(MO-F003I)駆動部点検において、同弁の駆動用電動機軸受部から異音の発生が認められたため、当該電動機を点検 D  
8 4号機 主タービン点検における低圧タービン(A)のタービン翼湿分分離溝部磁粉探傷検査において、タービン翼2枚に指示模様が認められたため、当該指示模様部を補修 D  
9 4号機 所内電源設備480Vパワーセンター4D-2点検において、タイマーリレー1個のリレー固定用つめの破損が認められたため、当該リレー固定用つめを交換 D  
10 4号機 復水ろ過装置復水ろ過器(G)(H)(I)塔の流量調節弁点検において、当該流量調節弁3台(FCV-F002G,F002H,F002I)のポジショナー用豆ゲージ9個及び流量調節弁1台(FCV-F002I)の作動空気減圧弁用豆ゲージに0点(ゼロ点)ずれが認められたため、当該豆ゲージを交換 D  
11 4号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備ディーゼル機関(HPCS系)点検において、シリンダー1本(No.8)のシリンダージャケット空気抜き金具のO(オー)リング溝に腐食の発生が認められたため、当該シリンダージャケット空気抜き金具を交換 D  
12 4号機 原子炉建屋換気空調系排気隔離弁(AO-F020)のリミットスイッチ健全性確認において、同弁のリミットスイッチ1個(POS-037B-1)の損傷が認められたため、当該リミットスイッチを交換 D  
13 4号機 主タービン制御系電気油圧式制御装置アキュムレータ(A-2)の窒素ガス漏えい確認検査において、ガスポートデバイス部(アキュムレータに窒素ガスを充填する入口部)より窒素ガスの漏えいが認められたため、当該ガスポートデバイスを交換 D  
14 4号機 原子炉建屋付属棟低電導度廃液系受タンク(B)の廃液移送終了後、受タンク(B)液位に上昇(3%→6%)、受タンク(C)液位に低下(27%→24%)傾向が認められたことから、確認したところ、受ポンプ(B)吐出逆止弁(F009B)にシートリークがあり、両受タンク液位の水頭差により液位変動(受タンク(C)から(B)への流入)があったと考えられるため、当該逆止弁を点検 D  
15 1.2号廃棄物
処理設備
固化系濃縮洗濯廃液ロータリーブロア吐出圧力計点検において、同圧力計に校正不能が認められたため、当該圧力計を交換 D  
16 その他 一次水処理設備凝集沈殿槽点検において、同槽底部に塗装の剥離、腐食による貫通箇所が認められたため、当該不具合部を補修 D  
17 その他 一次水処理設備陽イオン塔(A,B)ろ過水入口元弁(F702A,B)点検において、同弁の弁体に腐食の発生が認められたため、当該弁を交換 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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