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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年11月13日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年11月13日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 20 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 タービン建屋低電導度廃液系サンプ(A)ポンプ(C)用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法、及び回転子軸の負荷側軸受け嵌め合い部、カップリング嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケース並びに回転子軸を補修 D  
2 1号機 設備パトロールにおいて、補機冷却海水系ポンプ(A)吐出配管のベント配管保温材より2箇所の水の滴下(1~2滴/秒)が認められたため、当該漏えい部を補修 D  
3 1号機 設備パトロールにおいて、タービン補機冷却系熱交換器(D)海水側入口圧力計(PI033D)の配管継手部より海水の滴下(1滴/5秒)が認められたため、当該継手部を増締め D  
4 1号機 設備パトロールにおいて、運転中の主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ(B2)の吐出圧力及び吸込圧力の低いことが認められたことから、同ポンプ吸込配管に詰まりがあると考えられるため、当該吸込配管を点検、清掃 D  
5 1号機 設備パトロールにおいて、タービン補機冷却系熱交換器(D)海水側入口圧力計(PI033D)点検に伴う安全隔離時、同圧力計元弁(F715D)にシートリークが認められたため、調査及び対応検討 D  
6 2号機 取水設備トラベリングスクリーン(G)及びバー回転式スクリーン(G)点検において、同スクリーンのガイドレールに腐食の発生が認められたため、当該腐食部を補修 D  
7 2号機 復水ろ過器(B)保持ポンプ吐出弁(AO-F009B)の開操作時、同弁が全開位置にもかかわらず、開閉状態表示灯(赤:全開/緑:全閉)が両点灯したため、当該弁の開閉状態検出用リミットスイッチを点検 D  
8 3号機 活性炭式希ガスホールドアップ建屋換気空調系運転切替(A→B)による給気ファン(B)起動時、同系統に「流量低」表示が発生したため、確認したところ出口ダンパの開動作不良(閉側固着)が認められたため、調査及び対応検討 D  
9 3号機 酸素注入系酸素ボンベ切替作業時、酸素ガス止弁(F002A)のグランド部より酸素の漏えいが認められたため、当該弁グランド部を点検 D  
10 3号機 炉心性能計算機において、機器故障表示(軽故障)が発生し、同装置内蔵ディスクの故障が認められたため、当該内臓ディスクを交換 D  
11 3号機 設備パトロールにおいて、換気空調補機冷却系中温用冷水ポンプ(B)のグランドリーク水量の多いこと(鉛筆芯1本程度)が認められたため、当該グランド部を増締め 対象外  
12 3号機 コントロール建屋換気空調系非常用電気品室給気ファン、排気ファンの運転切替(A→B)時、停止側排気ファン(A)出口ダンパの閉動作不良(開側固着)が認められたため、当該出口ダンパを点検 D  
13 4号機 抽気系原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A)のドレン共通母管の配管耐圧試験時、同試験規定圧力を保持できないことから、確認したところ、同試験範囲にかかわる弁(F020A)にシートリークがあるものと考えられるため、当該弁を点検 D  
14 4号機 主タービン点検における低圧タービン(A)下半ダイアフラムの浸透探傷検査において、指示模様がノズル翼部(15箇所)、シールリング溶接部(1箇所)に認められたため、当該指示模様部を補修 D  
15 4号機 主タービン点検における低圧タービン(A)下半内部車室の浸透探傷検査において、指示模様が車室内面溶接部(68箇所)及びスプレー配管溶接部(7箇所)に認められたため、当該指示模様部を補修 D  
16 4号機 非常用ディーゼル発電設備ディーゼル機関(B系)の排気弁冷却水通水時、排気弁2台の冷却水継手部より水のにじみが認められたため、当該継手部を交換 D  
17 4号機 残留熱除去機器冷却海水系(B系)の系統通水時、残留熱除去機器冷却系熱交換器(B)ベント弁(F609B)、同熱交換器(D)ドレン弁(F610D)、非常用ディーゼル発電設備冷却系熱交換器(B)ベント弁(F614B)にシートリークが認められたため、当該弁を点検容 D  
18 4号機 原子炉建屋換気空調系給気隔離弁(AO-F002)点検時に、誤って同弁のリミットスイッチ(POS-014B)を損傷させたため、当該リミットスイッチを交換 D  
19 4号機 設備パトロールにおいて、コントロール建屋換気空調系非常用電気品室給気処理装置(B)フィルタ差圧計(DPI-451B)の指示値不良(ダウンスケール)が認められたため、当該差圧計を点検 D  
20 4号機 コントロール建屋換気空調系非常用電気品室給気ファン(A)停止時、同ファンの駆動用電動機反負荷側より異音の発生が認められたため、当該電動機を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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