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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年11月6日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年11月6日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 22 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 雑用水系配管点検において、同配管の一部に外面の腐食が認められたため、当該配管を交換 D  
2 1号機 取水設備トラベリングスクリーン(G)点検において、同スクリーンハウジング天板に腐食が認められたため、当該腐食部位を補修 D  
3 1号機 設備パトロールにおいて、主復水器連続洗浄装置ボール循環ポンプ(D)のケーシングと軸受ケース接続部より水の微少漏えい(約1滴/10秒)が認められたため、当該ポンプを点検 D  
4 1号機 設備パトロールにおいて、復水系高圧復水ポンプ(B)の負荷側水平方向振動計(VBIS710B)の電源表示灯の消灯、及び指示値不良(ダウンスケール)が認められたため、当該振動計の交換を検討 D  
5 1号機 設備パトロールにおいて、消火系電動機駆動消火ポンプのグランドリーク水受け容器から水の溢水が認められたため、当該排水配管を清掃、及び漏えい水を除去 D  
6 2号機 海水熱交換器建屋換気空調系給気ファン(A)用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法及び回転子軸の反負荷側軸受け嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケース及び回転子軸の交換を検討 D  
7 2号機 海水熱交換器建屋換気空調系排気ファン(A)用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースの交換を検討 D  
8 3号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(C)用貝殻除去装置点検において、同装置胴体のボルト孔2箇所のネジ部に腐食が認められたため、当該ボルト孔を補修 D  
9 3号機 酸素注入系酸素ボンベ切替時、酸素ボンベ出口弁(F001D)のグランド部より微少な酸素漏えいが認められたため、当該弁を点検 D  
10 3号機 取水設備起動時、スクリーン洗浄水ポンプ(C)海側ストレーナ自動ベント弁(V-057C)より海水の漏えい(鉛筆芯1本程度)が認められたため、当該弁を点検 D  
11 3号機 設備監視において、残留熱除去機器冷却系補給水タンク(A)に水位上昇傾向が認められたことから、調査を行ったところ同補給水タンク(A)純水補給水弁(F201A)にシートリークがあるものと考えられるため、当該純水補給水弁を点検 D  
12 3号機 タービン補機冷却系熱交換器(C)貝殻除去装置運転時、同装置内貝殻等の排出不良が確認されたことから、排出配管の詰まりと考えられるため、当該排出配管を清掃 D  
13 3号機 設備パトロールにおいて、海水熱交換器建屋北側の雑用水系除染用第2供給弁(F010)にシートリーク(約1滴/秒)が認められたため、当該弁を点検 D  
14 4号機 プラントバイタル交流電源装置(CVCF)(4A)の動作確認試験実施時、同装置インバータ回路の保護ヒューズが溶断したため、調査及び同ヒューズを交換後、再試験、並びに対応検討 D  
15 4号機 タービン補機冷却系熱交換器(A、B)貝殻除去装置渦流フィルタ(A、B)ブロー弁(MO-F013A、F013B)点検において、弁(A)の弁体、弁棒、配管フランジ面に腐食、弁箱内部に欠損、並びに弁(B)の弁体、弁棒、弁箱ガスケット面に腐食、固定軸ネジ部に損傷が認められたため、当該弁の腐食部を補修、及び弁体、弁棒を交換 D  
16 4号機 復水系復水ポンプ(A)位相角(SAM-874A)点検時、位相角測定装置の電源表示灯(赤)の不点灯が認められたため、当該装置の交換を検討 D  
17 4号機 耐震サポート定期事業者検査対象リスト作成に伴う現場確認において、復水脱塩装置の小口径配管にサポート2箇所の取付不良(配管固定金具取付不良)が認められたため、当該サポートを補修 D  
18 4号機 復水脱塩装置ドレンストレーナ廃液管フローグラス(D106)点検において、同フローグラスの内面ゴムライニングに剥離が認められたため、当該剥離部を補修 D  
19 4号機 湿分分離器(A)器内溶接部の浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、当該指示模様箇所を補修 D  
20 4号機 所内電源設備6.9kVメタクラ(高圧閉鎖配電盤)4D点検後の復旧操作時、同メタクラが受電していないにもかかわらず、誤って同メタクラの電源喪失(LOPA)制御回路を復旧させたことから、同メタクラの電源喪失信号にて計装用圧縮空気系圧縮機(B)が停止し、所内用圧縮空気系からの供給弁(バックアップ弁)が「開」動作した。状況を復旧し、当該圧縮機(B)運転後にメタクラ4Dを受電、電源喪失(LOPA)制御回路を復旧、並びに対応検討 C  
21 4号機 設備パトロールにおいて、純水補給水系純水移送ポンプ吐出積算流量計(FQ-007)の前面ガラスカバー内に水滴の付着が認められたため、当該積算流量計を点検 D  
22 その他 4号機主発電機固定子巻線修理工事に伴う同固定子巻線廃棄用保管箱の製作について、受注企業が契約前に製作を開始していたことが判明したため、確認したところ、工事廃棄物処理打合せを行った際、「口頭発注依頼」と受け取られる内容があったと考えられるため、「口頭発注禁止」、当該事例を周知、及び対応を検討 対象外  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外  ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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