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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年10月31日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年10月31日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 25 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 活性炭式ホールドアップ建屋低電導度廃液サンプポンプ(B)用電動機点検に伴うポンプのハンドターニング(回転機の手回しによる状態確認)において、同ポンプの回転動作に不良(スムーズにまわらない)が認められたため、当該ポンプを点検 D  
2 2号機 コントロール建屋電気品室換気空調系において、「電気品室給気温度高」表示が頻発したため、確認したところ同電気品室給気ファン出口温度計装系に動作不良があると考えられるため、調査及び対応検討 D  
3 3号機 コントロール建屋中央制御室換気空調系給気ファン運転切替(A→B)時に給気ファン(A)用逆流防止ダンパの開固着、及びコントロール建屋非常用電気品室排気ファン運転切替(B→A)時に排気ファン(B)用逆流防止ダンパの開固着が認められたため、調査及び対応検討 D  
4 4号機 主復水器(C)第2入口水室ドレン弁(AO-F502C)点検において、弁体シート面に腐食の発生が認められたため、当該弁体を交換 D  
5 4号機 主復水器(A)第1出口水室ドレン弁(AO-F501A)点検において、弁体シート面に腐食の発生が認められたため、当該弁体を交換 D  
6 4号機 主復水器連続洗浄装置の貝・ボール分離装置用電動機(A、C、D、F:計4台)点検において、同電動機4台の冷却ファン、ファンカバーに腐食の発生、及び電動機(A)回転子軸反負荷側軸受け嵌め合い部外形寸法、並びに電動機(F)負荷側軸受けケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該のファン、ファンカバーを交換、及び当該軸受ケースを補修 D  
7 4号機 補機冷却海水系計装系元弁点検において、補機冷却海水ポンプ(A)吐出側ベント弁(F523A)他6弁の配管接続部の締付けボルト及びナットに腐食による損傷、固着の発生が認められたため、当該ボルト、ナットを交換 D  
8 4号機 主復水器空気抽出系起動用空気抽出器第1段空気入口弁(MO-F406)駆動部点検において、駆動用電動機(負荷側)及びドライブスリーブよりグリス漏れが認められたため、シール部を交換 D  
9 4号機 主タービン点検に伴う低圧タービン(A)動翼のシュラウドリングの浮き上がり量測定において、判定値を越える浮き上がり箇所(タービン側11段動翼(5箇所)及び16段動翼(1箇所))が認められたため、対応検討 D  
10 4号機 復水・給水系電動機駆動給水ポンプ(B)の給水流量調節弁(FCVーF304B)点検において、内弁シート面に浸食(エロージョン)及び傷の発生が認められたため、当該弁を補修 D  
11 4号機 主復水器(A)空気抽出元弁(MO-F401A)駆動部点検において、ドライブスリーブよりグリス漏れが認められたため、シール部を交換 D  
12 4号機 給水加熱器ドレン系第3給水加熱器(B)加熱器側水位調節弁(F004B)駆動部点検において、駆動部軸受け部に割れが認められたため、当該軸受けを交換 D  
13 4号機 タービン駆動原子炉給水ポンプ(B)ドレン弁点検において、封水ストレーナ前2次ドレン弁(F244B)他2台に弁体シート面の腐食が認められたため、当該弁体を交換 D  
14 4号機 タービン主蒸気系主蒸気ヘッダドレンライントラップ2台(D021A,B)の点検において、オリフィスシート面に浸食(エロージョン)の発生が認められたため、当該オリフィスを交換 D  
15 4号機 給水加熱器ドレン系第2給水加熱器ドレンタンク(A、B)加熱器側水位調節弁(LCV-F011B、F012B)点検において、弁体シールリングに割れが認められたため、当該シールリングを交換 D  
16 4号機 循環水系主復水器(B)入口配管水抜確認用ベント弁(F507B)及び出口配管水抜確認用ベント弁(F508B)点検において、弁体及び弁座に噛み傷、打痕が認められたため、当該弁一式を交換 D  
17 4号機 主復水器連続洗浄装置のボール循環ポンプ吐出弁(MO-F001A~F:計6台)の点検において、全6台に弁体、弁棒の腐食、同弁(F001A、E)に弁箱内ライニングの損傷が認められたため、当該弁の弁体、弁棒を交換及び交換を検討、並びに当該ライニング部を補修 D  
18 4号機 主復水器連続洗浄装置のボール回収器出口弁(MO-F002A~F:計6台)の点検において、全6台に弁体、弁棒の腐食、同弁(MO-F002E)に弁箱内ライニングの損傷が認められたため、当該弁の弁体、弁棒を交換及び交換を検討、並びに当該ライニング部を補修 D  
19 4号機 主復水器連続洗浄装置のボール循環ポンプ入口弁(MO-F005A~F:計6台)の点検において、全6台に弁体、弁棒の腐食、同弁(MO-F005B,F,E)に弁箱内ライニングの損傷が認められたため、当該弁の弁体、弁棒を交換及び交換を検討、並びに当該ライニング部を補修 D  
20 4号機 循環水ポンプ(A)点検において、ポンプケーシング部のライニングに剥がれ及び欠落箇所が認められたため、当該ライニング部を補修 D  
21 4号機 循環水ポンプ(A、C)点検において、同ポンプ2台のインペラー部ライニングに剥がれ及び欠落箇所が認められたため、当該ライニング部を補修 D  
22 1.2号廃棄物
処理設備
セメント固化機械室ドラム搬送検査用ITV設備の点検において、同監視用ITVカメラのレンズに劣化が認められたため、当該レンズを交換 D  
23 1.2号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、廃棄物処理建屋換気空調系純水補給水系補給水弁(AO-F251)の作動空気減圧弁より空気の微少漏えいが認められたため、当該減圧弁を交換 D  
24 3.4号廃棄物
処理設備
プラスチック固化系の復水補給水系シール水供給圧力指示調節計(PIC1432)点検において、同計器の精度に判定値外れが認められたため、当該圧力指示調節計を交換 D  
25 その他 一次水処理設備ろ過水タンク(No.1)点検において、同タンク底部に塗装の剥離及び腐食の発生が認められたため、対応検討 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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