不適合管理委員会報告情報（平成18年10月25日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年１０月２５日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年10月25日（水）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	1.2号機工具管理センターのトルクレンチ定例校正において、トルクレンチ５台に不合格が認められた。補修可能な３台を補修及び再校正、また補修不能な２台を廃棄処理	D
2	1号機	非常用ディーゼル発電設備（Ａ系）ディーゼル機関点検において、シリンダ（No.10）用カム軸ケースカバーフランジ部に微量の油にじみ及び床面に油溜まり（約0.06リットル）が認められたため、汚染検査（汚染なし）後、漏油を除去し、漏油受け容器を設置及び当該フランジ部を点検	D
3	3号機	補機冷却海水系の原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器（Ｂ）用貝殻除去装置の自動洗浄運転時、同装置に故障表示が発生したことから、確認したところ同装置ブロー弁（MO-F004B）のトルクスイッチの動作及び同弁開閉確認による動作不良が認められたため、当該弁を点検	D
4	3号機	消火設備点検において、原子炉建屋３階南西側に設置の消火栓の消防隊用消火栓弁よりにじみ程度の水のシートリークが認められたため、当該弁を交換　現在、当該消火栓弁に止水用弁を取付け、止水対応	D
5	4号機	補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置廻りの手動弁点検において、弁１５台に不良箇所（弁体固着（２台）、弁棒曲がり（２台）、弁座部の摩耗（３台）、噛み傷（５台）、打痕（３台））が認められたため、当該弁を交換	D
6	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関点検において、シリンダー（No.3）のシリンダージャケットエア抜き金具に摩耗が認められたため、当該金具を交換	D
7	その他	10月24日に放出した3.4号機シャワードレン（ＨＳＤ）収集タンク（Ａ）の放出記録「３号機放射性廃棄物放出記録」の確認時、放出開始時間に記録間違いがあることが認められたため、計算機記録時間（操作ログ）を確認し、正規時間に訂正及び調査、並びに対応検討	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３