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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年10月24日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年10月24日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 原子炉建屋付属棟低電導度処理系サンプポンプ(B)用電動機点検において、負荷側軸受ケース及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修 D  
2 1号機 原子炉建屋付属棟高電導度処理系サンプポンプ(B)用電動機点検において、反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを補修 D  
3 3号機 主タービン電気油圧式制御装置負荷制御系の運転状態切替(「追従」→「手動」)操作時、「手動」モードへの切替え押しボタンスイッチの接触不良が考えられるため、他手段(「手動」に切替え可能な操作)にて「手動」への切替えを実施、当該押しボタンスイッチの交換を検討 D  
4 4号機 試料採取系計装用空気出口弁点検において、空気出口弁12台のグランド部より空気の微少漏えいが認められたため、当該弁のグランドパッキンを交換 D  
5 4号機 第2給水加熱器ドレンタンク(A・B)加熱器側水位調節弁(LCV-F011A・F012A)点検において、弁座シールリングに割れが認められたため、当該シールリングを交換 D  
6 4号機 第2給水加熱器ドレンタンク(A・B)加熱器側水位調節弁(LCV-F011C・F012C)点検において、弁座シールリングに割れが認められたため、当該シールリングを交換 D  
7 4号機 ドライウェル内照明用電球交換作業時、照明器具1台に取付部の破損が認められたため、当該照明器具を交換 D  
8 4号機 非常用ガス処理系(B)加熱器ヒーター点検において、同ヒーター端子部カバー取付けボルト3本に折損が認められたため、当該ボルトを交換 D  
9 4号機 原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A)ダイヤフラムノズル翼(静翼)の浸透探傷検査において、翼溶接部に指示模様、及び翼付け根部に浸食が認められたため、当該不良箇所を補修 D  
10 4号機 気体廃棄物処理設備エリア排気放射線モニタ系において、同エリアモニタサンプル装置に「流量異常」表示が発生し、確認したところ、サンプル流量が設定値に対し高目であり、サンプルポンプ吸込圧力も低目であることが認められたため、調査及び対応検討 D  
11 4号機 残留熱除去系停止時冷却ライン外側隔離弁(MO-F025B)用駆動部点検において、駆動部の手動操作機構部のクラッチ部に摩耗が認められたため、当該クラッチ部を交換 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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