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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年10月17日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年10月17日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 プロセス計算機において、「機器故障」、「データディスク装置(プラント監視)#1故障」表示が発生したため、当該ディスク装置を交換 なお、機能には影響なし D  
2 2号機 気体廃棄物処理系排ガス予熱器(B)への加熱蒸気通気時、同予熱器(B)供給蒸気調節弁(TCV-F351B)の動作不良(開側固着)が認められたため、当該調節弁を点検 D  
3 4号機 原子炉建屋主蒸気管トンネル室の主蒸気隔離弁点検時、同弁点検用チェーンブロック(5トン)が操作不良(巻上げ不能)となったことから、巻上げ機構ギアの摩耗と考えられるため、当該チェーンブロックを交換 D  
4 4号機 コントロール建屋中央制御室換気空調系空気調和機ファン(B)点検において、ファン軸のファン軸嵌め合い部、カップリング軸嵌め合い部及び負荷側軸受け嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、当該部各軸の交換を検討 D  
5 4号機 炉心性能計算機リプレースに伴う新計算機へのデータ移行時、旧計算機データを確認したところ、計算機に起因すると思われる誤差が認められた。誤差の影響を評価したところ、原子炉施設保安規定に定める運転上の制限(最大線出力密度)に影響のない範囲であった C  
6 4号機 原子炉冷却材再循環系再循環ポンプ(A)吸込弁(MO-F001A)用駆動部点検において、手動ハンドルの軸嵌め合い部、ハンドル軸のハンドル嵌め合い部、及びハンドル軸ベアリング部に摩耗が認められたため、当該磨耗部を交換 D  
7 4号機 制御棒駆動機構交換装置点検時、同冷凍除湿機に「過負荷」表示が発生したため、調査及び補修 D  
8 4号機 原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A系)高圧加減弁点検において、弁体シート面に浸食による弁座との当たり不良が認められたため、当該弁体及び弁座を補修 D  
9 4号機 原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A系)低圧主蒸気止め弁点検による弁体キャップ締付けボルト弛め作業時、同締付けボルト(2本/全10本)に固着によるボルトの弛め不能が認められたため、当該ボルトを撤去後、新製ボルトへ交換 D  
10 4号機 換気空調系残留熱除去系ポンプ(C)室空調機ファン用電動機点検において、空調機ダクトのラバーブーツに損傷が認められたため、当該ラバーブーツを交換 D  
11 4号機 所内電源設備480Vパワーセンター(閉鎖配電盤)3SBにおいて、同母線の「地絡」表示が発生したことから、確認したところ、タービン建屋天井クレーン(100トン)電気回路が地絡していることが判明したため、当該クレーン電気回路の地絡箇所を調査及び対応検討 D  
12 1.2号廃棄物
処理設備
高電導度廃液系薬注サンプル(B)出口弁(AO-F095B:三方弁)の切替操作時、同弁の動作不良が認められたため、当該弁を点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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