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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年10月10日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年10月10日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 16 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 原子炉建屋内ケーブルトレイ点検において、3階のケーブルトレイにトレイカバー取付用ボルトの脱落、トレイカバー及びケーブルプルボックス蓋の脱落が認められたため、当該ケーブルトレイカバー取付ボルト及びトレイカバー、プルボックス蓋を取付 D  
2 1号機 放射性ドレン移送系タービン建屋低電導度廃液系サンプポンプ(A)用電動機点検において、負荷側及び反負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受けケースを補修 D  
3 1号機 制御棒駆動水圧系水圧制御ユニットにおいて、「アキュームレータトラブル」表示が発生したことから、確認したところ、水圧制御ユニット46-47用圧力計(PI131)の指示値不良及び同圧力スイッチ(PS130)の動作不良が考えられるため、当該圧力計及び圧力スイッチを点検 D  
4 1号機 計装用圧縮空気系ドライヤー(A系)除湿塔(C)の昇圧塔切替時、「計装用空気除湿装置故障」及び「昇圧不良」表示が発生したことから、確認したところ、同除湿塔(C)入口圧力スイッチ(PIS022A)の動作不良が考えられるため、当該圧力スイッチを点検 D  
5 1号機 取水設備運転中において、「トラベリングスクリーン(H)シャーピン断」表示が発生したことから、確認したところ、シャーピン断検出用リミットスイッチのターゲット(回転板)に変形があり、同リミットスイッチを動作させたものと考えられるため、当該ターゲットを補修及びシャーピンを交換 D  
6 2号機 設備パトロールにおいて、主復水器連続洗浄装置(B系)の貝・ボール分離装置ベント弁(F520B)が全閉状態であるにも係わらず、開閉状態表示灯が開側(赤)・閉側(緑)ともに点灯していることが認められたため、開閉状態表示用リミットスイッチを点検 D  
7 3号機 設備パトロールにおいて、主発電機固定子冷却水ポンプ吐出圧力計(PI001)の指示値不良(低め指示)が認められたため、当該圧力計を点検 D  
8 3号機 所内用圧縮空気系空気圧縮機(B)起動時、同圧縮機シリンダー部より冷却水の微少漏えい及び吐出空気圧力の昇圧不良が認められたため、当該空気圧縮機を点検 D  
9 3号機 3号機全域の機器ファンネルの取付状況確認において、6箇所に不良箇所(トラップ(内筒)のガタツキ4箇所(※1)・ストレーナの紛失2箇所(※2)・ストレーナ支えの損傷1箇所(※3))が認められたため、当該ファンネルを修理
 ※1 トラップ(内筒)のガタツキ:原子炉建屋(4)
 ※2 ストレーナ紛失:原子炉建屋(1)・活性炭ホールドアップ建屋(1)
 ※3 ストレーナ支えの損傷:原子炉建屋(1)
D  
10 3号機 設備監視において、建屋間湧き水排水設備に「タービン建屋西側・北側集水ピット満水」表示が発生したことから、確認したところ、同ピットの排水不良が認められたため、排水系統を調査及び対応検討(ただし、同ピットの排水ポンプ(B、D)は、正常運転中) D  
11 1.2号廃棄物
処理設備
1.2号廃棄物処理建屋地下2階の設備パトロールにおいて、3.4号廃棄物処理建屋連絡通路の建屋継ぎ目部に使用しているラバーブーツの上部より、雨水の床面への滴下が認められたため、汚染検査後(汚染なし)、溜まり水を除去及び調査並びに対応検討 D  
12 1.2号廃棄物
処理設備
1.2号廃棄物処理建屋地下2階の設備パトロールにおいて、同建屋配管スペース室及び補助ボイラー棟地下2階加熱蒸気・戻り系レシーバタンク室を貫通する配管(補助ボイラー棟ストームドレンサンプ出口配管)の壁貫通部ラバーブーツ部より、雨水の床面への滴下が認められたため、汚染検査後(汚染なし)、溜まり水を除去及び調査並びに対応検討 D  
13 1.2号廃棄物
処理設備
1.2号廃棄物処理建屋地下2階の設備パトロールにおいて、同建屋配管スペース室及び補助ボイラー棟地下2階加熱蒸気・戻り系レシーバタンク室を貫通する配管(補助ボイラー棟ストームドレンサンプ高電導度廃液系側出口配管)の壁貫通部ラバーブーツ部より、雨水の床面への滴下が認められたため、汚染検査後(汚染なし)、溜まり水を除去及び調査並びに対応検討 D  
14 3.4号廃棄物
処理設備
設備監視において、サブドレン(地下の湧き水)排水用水中ポンプ(P-3)に「満水」表示が発生したことから、確認したところ、同ポンプ主回路用漏電しゃ断器がトリップ動作していることが認められたため、当該水中ポンプ及び主回路を調査並びに対応検討 D  
15 補助ボイラー 補助ボイラー(A系)のサンプリングラック測定用サンプル水流量計(FI2062A)に流量表示窓に汚れが認められるため、当該流量計を交換 D  
16 その他 発電所構内監視において、構内南防波堤フェンスの一部が破損(高波によるものと推定)していることが認められたため、立入禁止措置及び当該フェンスを補修 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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