不適合管理委員会報告情報（平成18年10月6日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年１０月６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年10月6日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　１９　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	作業用分電盤（PP-1T22）点検において、回路No.18（１号機サブドレン用照明電源）の負荷側ケーブルの絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、調査及び対応検討	D
2	1号機	照明用分電盤（LP-1R24）点検において、回路No.16、17（原子炉格納容器・圧力抑制室内照明電源）の負荷側ケーブルの絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、調査及び対応検討	D
3	1号機	照明用分電盤（LP-1R21）点検において、回路No.30（屋外軽油タンク廻りコンセント電源）の負荷側ケーブルの絶縁抵抗測定値に判定値外れが認められたため、調査及び対応検討	D
4	1号機	設備パトロールにおいて、非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）の軽油タンク出口圧力計（PI081B）、燃料移送ポンプ吸込圧力計（PI082B）及び非常用ディーゼル発電設備（高圧炉心スプレイ系）の軽油タンク出口圧力計（PI081H）、燃料移送ポンプ吸込圧力計（PI082H）に指示値不良が認められたため、当該圧力計を点検	D
5	2号機	放射性ドレン移送系弁点検において、タービン建屋復水器水室海水ドレンサンプポンプ（Ａ）出口逆止弁（F450A）に逆止弁アームの減肉、及びドレンサンプ（A）２次吐出弁（F454A）に弁体シート面、ガイドレールの減肉が認められたため、当該弁を交換	D
6	2号機	プラント監視において、炉心下部格子板差圧・ジェットポンプ合計流量記録計（DP/FR-632）の指示値不良（ハンチング）が認められたため、当該記録計を点検	D
7	4号機	原子炉冷却材再循環流量制御系（B系）可変周波数電源装置用電動機（Ｂ）点検において、同電動機軸受オイルリング（２分割式）の接続ねじに頭部つぶれが認められたため、当該接続ねじを交換	D
8	4号機	補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置点検において、配管継手部の締付けボルト・ナットに腐食の発生が認められたため、当該ボルト・ナットを交換	D
9	4号機	補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置点検において、配管サポートの据付ボルト１本の腐食による折損が認められたため、当該配管サポートを補修	D
10	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）の軽油タンク（Ｂ）点検によるタンク底板溶接部の浸透探傷検査において、円形指示模様及び線状指示模様が認められたため、当該不良箇所を補修	D
11	4号機	燃料プール冷却浄化系冷却水ポンプ（Ｂ）用電動機点検において、反負荷側軸受け用グリスニップル（注入口）の損傷が認められたため、調査及び対応検討	D
12	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関点検による給気弁の浸透探傷検査において、給気弁弁棒１本に指示模様が認められたため、当該弁棒を交換	D
13	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関点検による燃料噴射弁の噴射試験において、燃料噴射弁２個に噴射不良が認められたため、当該燃料噴射弁を交換	D
14	4号機	非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）ディーゼル機関点検において、クランクピンボルト４本（ＮＯ.１－４、４－１、４－２、１２－１）に腐食が認められたため、当該ボルトを交換	D
15	4号機	主蒸気系ドレン制限オリフィス入口弁（AO-F008）点検において、ベローズの損傷が認められたため、当該ベローズ、弁体、弁棒を交換	D
16	4号機	原子炉補機冷却系第２中間ループ熱交換器のチューブリーク調査中において、熱交換器（Ｂ）淡水側水張り時、誤ってサージタンク水位を低下させ、運転中の同第２中間ループ循環ポンプ（Ｂ，Ｃ）を停止させたため、サージタンク水位を通常水位に戻すとともに、当該循環ポンプ（Ｂ）を起動及び対応検討	C
17	1.2号廃棄物処理設備	シャワードレン系において、「逆洗水受タンク（Ａ）液位　高」表示が発生したことから、同タンク出口配管の詰まりと考えられるため、当該タンク出口配管を清掃	D
18	1.2号廃棄物処理設備	廃棄物処理建屋圧縮空気系空気除湿装置（Ｂ）の後置フィルター（Ｂ）漏えい確認試験において、当該フィルタ（Ｂ）ドレン弁（V-22B）より空気の漏えいが認められたことから、同ドレン弁にシートリークがあるものと考えられるため、当該ドレン弁を点検	D
19	その他	１～４号機取水設備点検に使用する鋼製角（取水路を閉鎖するための堰）点検において、鋼製角７枚に多数の孔食が認められたため、当該孔食部を補修	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３