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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年10月4日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年10月4日(水)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 10 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 循環水ポンプ(A)軸受潤滑水用電磁弁開閉試験において、同潤滑水配管のフローグラス(FG-D006A)のガラス内面清掃レバー取付機構部より水の微少漏えい(1滴/2秒)が認められたため、当該フローグラスを点検 D  
2 2号機 設備パトロールにおいて、原子炉給水ポンプ駆動用タービン(A)主油ポンプ(A2)の振動値が高め(ただし、振動許容値内)であることが認められたため、当該油ポンプの点検を検討 D  
3 3号機 計装用及び所内用圧縮空気系機器室換気空調系送風機(ファン-2)点検において、羽根車軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、当該嵌め合い部を補修 D  
4 3号機 取水設備起動時において、スクリーン洗浄水ポンプ(A・B)用海側ストレーナの自動ベント弁(V-055)からの海水漏えいが確認されたことから、同弁の動作不良(開固着)と考えられるため、当該ベント弁を点検 D  
5 4号機 3次マニュアルに基づき実施している「中央操作室及び現場計器指示記録」(日報)のデータ採取時、同記録の前週データ(原子炉浄化系ろ過器入口導電率)に誤記が認められたため、「中央操作室及び現場計器指示記録」並びに同データを使用している「化学管理報告書」の誤記を訂正 D  
6 4号機 原子炉隔離時冷却系ポンプ駆動用タービン速度検出器点検(SE-032)において、同検出器のタービン制御回路用ケーブルコネクタ内部(差込み部)に変形が認められたため、当該検出器及びケーブルコネクタを交換 D  
7 4号機 主発電機機内漏えい試験時、軸密封油装置のフロートトラップ弁(F020)の動作不良(開固着)が認められたため、当該弁を点検 D  
8 4号機 原子炉再循環系配管の応力改善(高周波誘導加熱応力改善法(IHSI))に使用する応力改善用冷却装置の原子炉内からの吊り出し作業時、同装置固定用治具駆動用空気ホース(空気供給側)からの空気漏れが認められたため、当該空気ホースを交換 対象外  
9 4号機 設備パトロールにおいて、コントロール建屋換気空調系中央制御室冷水系(B系)の冷水コイル入口弁(F208B)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
10 4号機 設備パトロールにおいて、プロセス放射線モニタ系主排気筒放射線モニタサンプルポンプ(B)に異音の発生が認められたため、当該ポンプを点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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