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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年9月22日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年9月22日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 原子炉建屋4階北側ケーブルトレイ点検において、トレイ連結ボルトの脱落、トレイカバー脱落、及びケーブルプルボックス蓋の脱落が認められたため、当該不具合箇所を補修 D  
2 1号機 非放射性ドレン移送系タービン建屋海水サンプポンプ(B)試運転(サンプ循環ラインによる運転)時、同ポンプ吐出弁(AO-F329)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
3 1号機 設備パトロールにおいて、原子炉隔離時冷却系封水ポンプのポンプ側軸受部より潤滑油が飛散し、軸受下部へ滴下(約3cc)していることが認められたため、滴下した油を汚染検査(汚染なし)後除去、軸受部を飛散養生及び当該軸受部の点検を検討 D  
4 2号機 設備パトロールにおいて、試料採取系復水器ホットウェル(B1)出口導電率計(CIT-005)のディジタル表示器に指示値の表示不鮮明が認められたため、当該導電率計の点検、補修を検討 D  
5 3号機 サービス建屋換気空調系ホットラボ区域給気ファン(A)用電動機点検において、負荷側軸受ケース内径寸法に判定値外れが認められたため、当該軸受ケースを点検、補修 D  
6 3号機 サービス建屋換気空調系ホットラボ区域給気ファン(A)用電動機点検において、羽根車軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、当該羽根車軸の点検、補修を検討 D  
7 3号機 高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備電気品室換気空調系給気ファン(A)用電動機点検において、羽根車軸嵌め合い部内径寸法に判定値外れが認められたため、当該羽根車軸を補修 D  
8 4号機 取水設備(C系)点検において、トラベリングスクリーン(C)、バー回転式スクリーン(C)、及び固定式バースクリーン(C)に塗装の剥離が認められたため、当該塗装剥離箇所を補修塗装 D  
9 4号機 非常用ディーゼル発電設備(B系)用軽油タンクの基礎部溶接線の浸透探傷検査において、指示模様が認められたため、当該基礎部を補修 D  
10 4号機 原子炉冷温停止中において、中性子計装系起動領域中性子モニタ(C)の指示値不良(高め指示に急変)が認められたため、当該モニタ(C)をバイパス及び当該モニタ(C)計装系を点検 D  
11 補助ボイラー 補助ボイラー(A)pH検出器(pHE-2020A)点検時、同検出器センサーの塩化カリウム液(標準液)流出部に詰まり(溶液の結晶)が認められたため、当該センサー部を交換 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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