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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年9月12日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年9月12日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 設備パトロールにおいて、原子炉建屋3階南側の床ファンネル格子枠が破損していることが認められたため、当該床ファンネル格子枠を交換 D  
2 3号機 水素ガス供給系水素注入装置点検において、貯水槽給水系統のベント弁(HO-F941)にシートリークが認められたため、当該弁を点検 D  
3 3号機 主復水器連続洗浄装置(C系)ボール循環ポンプ(C2)点検において、ポンプ軸のインペラー嵌め合い部外径寸法とインペラーのポンプ軸嵌め合い部内径寸法の嵌め合い値に判定値外れが認められたため、調査及び対応検討 D  
4 3号機 補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置点検に伴う隔離操作時、電解槽発生ガス流量監視用圧力計元弁(F724)の弁棒空回りによる弁開閉操作不能が認められたため、当該弁を点検 D  
5 3号機 設備パトロールにおいて、原子炉格納容器ベント系ベント用圧力抑制室出口隔離弁(AO-F022)用アクシデントマネジメント設備用空気ボンベの圧力が低下していていることが認められたため、当該ボンベを空気充填済みボンベに交換 D  
6 4号機 原子炉建屋内ケーブルトレイ及びトレイサポート点検において、地下2階及び地下1階のケーブルトレイ及びトレイサポートに塗装の剥離が認められたため、当該塗装剥離部を補修。また、ケーブルトレイ上のケーブル一部に整線不良及びケーブル結束帯の破損が認められたため、ケーブルを整線及び結束 D  
7 4号機 放射性ドレン移送系タービン油ドレンサンプポンプ(D)用電動機点検において、回転子軸の負荷側及び反負荷側の軸受け嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、調査及び対応検討 D  
8 3.4号廃棄物
処理設備
焼却設備雑固体供給機の運転確認時、ロータリードラムローラが正常に運転(回転)しないことから確認したところ、同装置の回転ローラと回転軸との固定ボルトに破損が認められたため、当該ボルトを交換 D  
9 3.4号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、プラ固化系開始剤供給ポンプのポンプ作動油供給タンクの油面が低下することが認められたため、当該ポンプを点検 D  
10 その他 設備監視において、超音波式風向風速計(主排気筒高さ)の指示値不良が認められたため、当該風向風速計を交換 D  
11 その他 台風12号接近に伴う高波浪の影響調査において、海況調査のため設置している流向流速計の観測位置が移動していることが認められたため、当該計測器を再設置 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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