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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年9月8日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年9月8日(金)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 12 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 2号機 補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置海水入口ストレーナ(B)点検において、防食用亜鉛棒の消耗が認められたため、当該亜鉛棒を交換 対象外  
2 2号機 補機冷却海水系電解鉄イオン供給装置海水入口ストレーナ(B)隔離操作において、同ストレーナドレン弁(F570B)が発錆により開閉困難な状態にあることが認められたため、当該弁を点検、補修 D  
3 3号機 相分離母線冷却装置室空調機用電動機(1)点検において、回転子軸外径寸法値に判定値外れが認められたため、当該回転子軸を補修 D  
4 3号機 タービン建屋大物搬入口南側ジブクレーン(2.8トン)月例点検時、主電源回路用電磁接触器の動作不良が認められたため、当該電磁接触器を点検、補修 D  
5 3号機 設備パトロールにおいて、主復水器連続洗浄装置の貝・ボール分離装置6台(A1、2~C1、2)に軸封部グランドリーク水排水配管の詰まり傾向が認められたため、当該排水配管を清掃 D  
6 3号機 主復水器連続洗浄装置(A、B系)において、ボール回収率の低下が認められたため、調査及び貝・ボール分離装置他を清掃 D  
7 4号機 超音波液位計試験装置(電圧・電流発生器)による液位計校正において、当該試験装置の不良(出力発生不良)が認められたため、試験装置を補修 対象外  
8 4号機 所内電源設備タービン建屋480V MCC3SB-6点検において、回路No.6D(復水器ボール捕集器サンプポンプ(B))の負荷側ケーブル端子台に端子セパレータの破損が認められたため、端子台を取替 D  
9 4号機 所内電源設備原子炉建屋480V MCC3SA-4点検において、回路No.7D(原子炉建屋付属棟油ドレンサンプポンプ(A))の制御ケーブル端子締付けネジにネジ頭部のつぶれが認められたため、当該締付けネジを交換 D  
10 4号機 設備パトロールにおいて、非常用ディーゼル発電設備(A系)燃料移送ポンプ(A)排油放出弁(F622)の弁棒の折損が認められたため、当該弁を交換(なお、開閉操作には影響なし) D  
11 その他 台風12号接近に伴う高波浪の影響調査において、構内防波堤の一部に破損が認められたため、立入禁止措置の実施及び破損箇所を補修 D  
12 その他 不適合報告書の処理状況確認において、4件の報告書(是正処置「要」)に処理の不備(対策案の未承認)が認められたため、マニュアルに従い当該報告書を処理及び対応検討 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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