不適合管理委員会報告情報（平成18年8月8日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年８月８日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年8月8日（火）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	設備パトロールにおいて、非常用ディーゼル発電設備（Ｂ系）の給気加熱器温度調整弁（F468）のグランド部にグランド水の微少漏えいが認められたため、当該グランド部を点検	D
2	1号機	主タービンリフトポンプ定例起動試験による起動前確認において、リフトポンプNo.8の吐出圧力計（PI017）に指示不良（零点ドリフト）が認められたため、当該圧力計を点検	D
3	1号機	超高圧開閉所空気圧縮機用給油ポンプ（Ｂ）及び（Ｃ）において、それぞれの給油ポンプについて「圧縮空気発生装置故障」及び「給油ポンプ吐出圧力低」表示が発生し、同給油ポンプの停止が認められたため、調査及び対応検討	D	・8月7日No.4関連
4	2号機	定期安全管理審査において、定期事業者検査要領書「原子炉冷却材再循環ポンプ可変周波数電源装置検査（その２）」記載の検査用計器の記載方法に指摘を受けたため、指摘内容を反映	B
5	2号機	主復水器連続洗浄装置ボール捕集器ピットサンプポンプ点検時、同サンプの液位が「低低」となったにも係わらず、「液位低低」表示が発生しなかったため、サンプ液位スイッチ（LS006）の動作不良と考えられるため、当該液位スイッチを点検	D
6	2号機	燃料プール冷却材浄化系ポンプ（Ｂ）において、「ポンプ吐出圧力低」による表示が発生したため、現場確認を実施したところ同ポンプの吐出圧力指示値が、圧力低の設定値以上であるにも係わらず「圧力低」の表示がクリアしなかったことから、当該圧力計（PIS005B）の動作不良が考えられるため、圧力計を交換	D
7	2号機	設備パトロールにおいて、２号機廻り（東側・西側・北側）の屋外照明灯が点灯しないことが認められたため、調査及び対応検討	D
8	4号機	高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電設備電気品室換気空調系給気ファン（Ａ）点検において、ファン主軸のファン嵌め合い部及び反負荷側軸受け嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、対応検討	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３