不適合管理委員会報告情報（平成18年8月3日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年８月３日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年8月3日（木）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

区分３　：　１　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	その他	発電所北防波堤改修のため、テトラポッドの据付作業を行っていた協力企業作業員が作業に使用していた玉掛ワイヤーを外すためテトラポッドに登った際、当該テトラポッドがずれて、緩めていたワイヤーが張り、それに当たってテトラポッドから落ち、顔や腰などを負傷した。今後、原因を調査及び必要な対策を実施	As	・８月２日公表済　(PDF64.4kB)

その他　：　６　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	設備パトロールにおいて、復水浄化系復水脱塩塔再生用水圧力指示調節器（PIC017）の指示値が高め指示を示していることが認められたため、確認を行ったところ再生用水遮断弁（AO-F068B）及び再生用水圧力調節弁バイパス弁（F226）のシートリークが考えられるため、当該弁を点検	D
2	3号機	プラント監視において、主タービン温度・伸び・伸び差記録計（MR664）のNo.2指示値（主タービン高圧伸び差）に動揺（ハンチング）が認められたため、主タービン高圧伸び差検出器を点検	D
3	4号機	設備パトロールにおいて、主復水器連続洗浄装置（Ｂ系）貝・ボール分離装置（Ｂ）のグランド部より水の漏えい量の多いことが認められたため、当該グランド部を点検	D
4	4号機	設備パトロールにおいて、主復水器連続洗浄装置（Ａ系）ボール注入配管ドレン弁（F522A）よりシートリーク（鉛筆１本程度の太さ）が認められたため、当該ドレン弁を点検、補修	D
5	1.2号廃棄物処理設備	設備パトロールにおいて、高電導度廃液系濃縮器（Ｂ）加圧蒸気配管入口弁（F307B）のグランド部にグランド水のにじみが認められたため、当該グランド部を点検	D
6	その他	設備パトロールにおいて、一次水処理設備制御室空調機（エアコン）の吹き出し口より水（結露水）が滴下していることが認められたため、当該空調機を点検	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３