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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年7月31日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年7月31日(月)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 碍子洗浄、防災設備点検において、変圧器ヤードの消火元弁4台(F102A,B,F104A,B)、及び消火栓2台(F105A,B)の弁グランド部に腐食の発生が認められたため、当該弁を交換 D  
2 1号機 設備パトロールにおいて、コントロール建屋換気空調系の蒸気発生器のドレン配管の詰まりが認められたため、当該配管を清掃 D  
3 1号機 ほう酸水注入系の定例試験時、ほう酸水注入ポンプ吐出圧力計(PI606)の指示値不良及び、動作に緩慢傾向が認められたため、当該圧力計を点検 D  
4 2号機 凍結防止設備計装品点検において、プロセス放射線モニタ系グランド蒸気復水器排気配管表面温度スイッチ(TS-019)精度の判定値外れが認められたため、当該温度スイッチを交換 D  
5 2号機 凍結防止設備計装品点検において、プロセス放射線モニタ系グランド蒸気復水器排気配管表面温度スイッチ(TS-020)精度の判定値外れが認められたため、当該温度スイッチを交換 D  
6 2号機 プロセス計算機プリンターにおいて、「タービンバイパス弁開警報信号」が打出されたことから確認を行ったところ、タービンバイパス弁(全5台)は動作していないこと、パラメータに変動のないことが認められたため、当該計算機への入力回路を調査及び点検 C ・8月8日グレード
 変更(D→C)
7 3号機 循環水ポンプ点検用ガントリークレーン補巻上げ用電動機点検において、スリップリングの面荒れが認められたため、当該スリップリングを補修 D  
8 3号機 設備パトロールにおいて、480Vモーターコントロールセンター(MCC)3SB-3(3D)(サービス建屋ホットラボ給気ファン(B)電源)より異音の発生が認められたため、当該MCCを点検 D  
9 3号機 循環水系の電気防食装置において、「循環水配管電位異常高/低」表示の頻発が認められたため、電位を調整 D  
10 4号機 復水ろ過装置ろ過脱塩器(I塔)の再生工程操作時、再生工程に移行しないことが確認されたため、調査及び対応検討 D  
11 4号機 原子炉補機冷却系第2中間ループ熱交換器(C)渦流フィルターブロー弁(MO-F004C)の操作において、同弁操作スイッチに動作不良が認められたため、当該操作スイッチを点検、なお、弁本体の動作は異常なし D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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