不適合管理委員会報告情報（平成18年7月28日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年７月２８日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年7月28日（金）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　８　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	プラント起動操作において、制御棒（２４本）に動作不良(１ノッチ引抜操作に対して、２ノッチ引抜及び動作が緩慢）が認められたため、当該制御棒駆動水配管内のベント操作を実施	D
2	1号機	酸素注入系酸素ガス流量調節器（FICS005）において、制御不良（自動制御で流量調節弁が０～４０％開度でハンチング）が考えられるため、当該流量調節器及び制御系を点検	D
3	2号機	設備パトロールにおいて、試料採取系の原子炉冷却材浄化系ろ過脱塩器入口サンプル流量指示計（FEIT102）の指示値不良（オーバースケール）が認められたため、当該流量指示計を点検	D
4	3号機	計測器管理状況確認において、計測器（ディジタルマルチメータ：４台）の校正前記録に校正外れが認められたため、過去の使用実績を調査したところ、使用実績のないことが確認されたが、マニュアルに従い作成する「使用実績」が未作成であることが認められたため、当該使用実績を作成し、校正記録に添付	D
5	3号機	設備パトロールにおいて、復水脱塩装置現場制御盤の復水脱塩塔（Ａ）及び（Ｂ）の入口流量記録計（FRS002A）の電源が「切」状態で欠測していることが認められたため、当該記録計電源を「入」とし通常状態に復旧、及び対応検討	D
6	4号機	コントロール建屋非常用電気品室（Ａ系）換気空調系において、「非常用電気品室（Ａ）サージタンク液位高」表示が発生したため、確認したところ同サージタンク液位調節弁（AO-F315A）のシートリークが認められたため、当該弁を点検、補修	D
7	3.4号廃棄物処理設備	設備パトロールにおいて、屋外固化系固化剤貯蔵タンク側の計器ラック（H22-R969）の扉取手に破損が認められたため、扉取手を交換	D
8	3.4号廃棄物処理設備	シャワードレン収集タンク（Ａ）排水放出において、「放射性液体廃棄物測定結果及び放出記録（２）」のシステムによる放出前確認項目の未入力（確認忘れ）が認められたため、当該記録を訂正及び対応検討	B

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３