不適合管理委員会報告情報（平成18年7月26日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年７月２６日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年7月26日（水）に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他　：　７　件
No.	号機等	不適合件名	グレード	備　考
1	1号機	原子炉建屋２階外側主蒸気隔離弁室監視用ITV設備点検において、同ITVカメラ用照明器具１灯の電気回路に絶縁不良が認められたため、当該回路を切り離し養生及び対応検討	D
2	1号機	取水設備点検用門型クレーンレール基礎部修理に伴う基礎コンクリートはつり作業において、誤って現場監視用ＩＴＶ設備の埋設電線管を損傷させたため、当該電線管を補修	C
3	1号機	計測器（オシロレコーダ）の校正前記録に校正外れ（記録紙送り速度）が認められたため、マニュアルに従い、過去使用実績を調査したところ、１件の使用実績が確認され、測定記録に影響しないことを評価したが、評価記録を未作成であることが認められたため、当該評価記録を作成し、校正記録に添付	C
4	3号機	復水ろ過装置復水ろ過器（Ｃ）の再生工程において、「プリコート流量低」、「プリコート工程異常」表示が発生し、工程進行が停止したため、確認を行ったところプリコート流量調節器（FIC-026）の設定値が規定値に設定されていないことが認められたため、当該流量調節器の設定を規定値に設定し再生工程を再開及び対応検討	D
5	3号機	設備パトロール時、復水ろ過装置プリコート材供給タンク液位に上昇傾向が確認され、調査を行った結果、同プリコート材供給タンク洗浄水入口弁（F165）及び同入口元弁(F166)にシートリークが認められたため、当該弁を点検、補修	D
6	4号機	設備パトロールにおいて、主発電機励磁機室の扉１枚に開閉不良が認められたため、当該扉を点検	D
7	3.4号廃棄物処理設備	高電導度廃液系中和装置（Ａ）のｐＨ計（PHE610E）点検に伴う検出配管洗浄時、同配管の詰まりが認められたため、当該配管を清掃	D

【凡　例】

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保　する観点から速やかに詳細を公表する	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

　原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
　＊　「不適合の定義」（JEAG4101-2000より）
　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

○　不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）

管理グレード	主な具体例
Ａｓ	・法令、安全協定に基づく報告事象　・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
Ａ	・保安規定に関わる不適合事象　・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
Ｂ	・国の検査等で指摘を受けた不適合事象　・運転監視の強化が必要な事
Ｃ	・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
Ｄ	・通常のメンテナンス範囲内の事象
対象外	・消耗品の交換等の事象

（お問い合わせ）
　福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
　電　話　０２４０－２５－１３５３