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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年7月6日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年7月6日(木)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 11 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 定期事業者検査要領書「安全保護系検出器要素性能(校正)検査」の「給水流量計・原子炉水位(狭帯域)検出系検査」において、誤記が認められたため、誤記を訂正 D  
2 1号機 定期事業者検査要領書「安全保護系検出器要素性能(校正)検査」の「ドライウェル水素濃度計・酸素濃度検出系検査」において、誤記が認められたため、誤記を訂正 D  
3 1号機 計装用圧縮空気系除湿塔(B)圧力計(接点付き)(PIS021B)点検において、接点の動作不良(接点躍動)が認められたため、当該圧力計を交換 D  
4 1号機 設備パトロールにおいて、加熱蒸気及び戻り系の非常用ディーゼル発電設備(B系)給気加熱器加熱蒸気供給ラインストレーナドレン弁(F3633)にシートリークが認められたため、当該ドレン弁を点検 D  
5 1号機 原子炉建屋大物搬入口における物品搬出確認測定において、足場パイプ2本(各2m)に汚染が確認されたことから調査を行ったところ、原子炉建屋C区域で使用した足場パイプであり、区域移動前(C→B区域)の測定が不十分であることが原因であると推定されたため、搬出を中止し、養生保管及び対応検討 D  
6 1号機 設備パトロールにおいて、加熱蒸気及び戻り系の換気空調系中央制御室給気加熱器加熱蒸気ラインのドレントラップドレン弁(F3713)及び、加熱蒸気供給ラインドレン弁(F3714)に微少なシートリークが認められたため、当該ドレン弁を点検 D  
7 3号機 設備パトロールにおいて、発電機水素ガス冷却装置の発電機機内水素ガス純度計(H2I605)に指示不良(ダウンスケール)が認められたため、当該水素ガス純度計を点検(なお、現場計器の指示値は異常なし:98.3%) D  
8 4号機 制御棒駆動装置補修室空調機用電動機点検において、回転子軸の負荷側軸受け嵌め合い部外形寸法に判定値外れが認められたため、対応検討 D  
9 4号機 計装用圧縮空気系タービン建屋1階の分岐箱内空気ヘッダ圧力計(PI-489)の漏えい確認において、同計器入口弁のグランド部より空気の微少漏えいが認められたため、当該計器入口弁を点検 D  
10 4号機 試料採取系において、「第1給水加熱器出口SP019(サンプリングポイントNo.19)恒温装置異常」表示が発生したことから、確認したところ電源装置用冷却ファンが停止していることが認められたため、当該冷却ファンを点検 D  
11 その他 気体廃棄物管理月報(5月分)において、誤記が認められたため、誤記を訂正 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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