福島第二原子力発電所トップ

平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年7月4日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年7月4日(火)に不適合管理委員会で審査された不適合事象は、下記のとおりです。

   区分 1 : 該当なし

   区分 2 : 該当なし

   区分 3 : 該当なし

   その他 : 9 件
No. 号機等 不適合件名 グレード 備 考
1 1号機 主復水器連続洗浄装置点検において、ボール循環ポンプ(B)及び(D)の駆動電動機の端子箱内に雨水の浸入が認められたため、当該電動機を点検及び端子箱内を清掃 D  
2 1号機 給・復水系の系統構成時に、タービン駆動原子炉給水ポンプ(B)用シール水入口ストレーナ差圧計(DP1074B)に指示値不良(オーバースケール)が認められたため、当該差圧計を点検 D  
3 2号機 非常用ガス処理系(A系)において、入口流量計(FI-601A)及び入口流量記録計(FRS-601)の指示値が系統停止時には通常0m3/hを指示すべきところ、約50m3/hを指示(計器精度内)していることが認められたため、当該流量検出器(FT-001A)を点検 D  
4 3号機 主蒸気系主蒸気逃がし安全弁(H)の開度確認において、プロセス計算機の表示装置(CRT画面No.412)及び主蒸気逃がし安全弁計装盤で「全開」表示となっていたので、現場確認を行ったところ「全閉」位置を確認したことから、同安全弁変位変換器(POT615H)の不良であることが考えられるため、変位変換器を点検 D  
5 3号機 設備パトロールにおいて、取水設備洗浄水ポンプ(A)及び(B)の山側ストレーナ上蓋フランジ部より海水の漏えいが認められたため、当該ストレーナを点検、補修 D  
6 4号機 主復水器連続洗浄装置(A系)の海水循環運転時に、ボール循環ポンプ(D)ドレン配管にピンホールからの海水の漏えい(鉛筆芯1本程度の太さ)が認められたため、運転を停止し、当該ドレン配管を交換 D  
7 1.2号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、低電導度廃液系脱塩塔(A)入口弁(AO-F532A)のグランド部ににじみ程度の水の漏えい及びグランド水受け皿に水溜まり(約8cc)が認められたため、床面への滴下防止策の実施及び当該グランド部を点検、補修 D  
8 1.2号廃棄物
処理設備
設備パトロールにおいて、高電導度廃液系濃縮器(C)給液元弁(AO-F294C)のグランド部にグランド水のにじみによる水溜まり(約1.2cc)が認められたため、床面への滴下防止策の実施及び当該グランド部を点検、補修 D  
9 3.4号廃棄物
処理設備
高電導度廃液系貯留槽(A)の3号機側カナル放出中において、排水放射線モニタの測定指示レンジの自動切替不良が認められたため、放出を停止し、当該モニタを点検 D  

【凡 例】
公表区分 事象の概要 主な具体例
  区分1  法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
  区分2  運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
  区分3  運転保守管理情報の内、信頼性を確保
 する観点から速やかに詳細を公表する
 ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
  その他  上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など

【原子力発電所における不適合事象の是正管理】

 原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。その中で、「不適合」が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正措置を講じることとしております。
 * 「不適合の定義」(JEAG4101-2000より)
   本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)

○ 不適合管理グレード分け(不適合管理委員会にて決定)
管理グレード 主な具体例
 As  ・法令、安全協定に基づく報告事象
 ・プラントの性能、安全性に重大な影響を与える事象
 A  ・保安規定に関わる不適合事象
 ・定期検査工程へ大きな影響を与える事象
 B  ・国の検査等で指摘を受けた不適合事象
 ・運転監視の強化が必要な事
 C  ・品質保証の要求事項に対する軽微な不適合事象
 D  ・通常のメンテナンス範囲内の事象
 対象外 ・消耗品の交換等の事象


(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



戻る

ページの先頭へ戻ります

公式アカウント:
  • 東京電力 公式Xアカウントのご案内ページへリンクします
  • facebook公式アカウントサイトへリンクします
  • Instagram公式アカウントサイトへリンクします
  • youtube公式アカウントサイトへリンクします
  • 東京電力 公式LINEアカウントのご案内ページへリンクします