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平成18年度 不適合管理委員会報告情報(平成18年6月5日分)

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。
平成18年6月5日(月)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など



   区分 1 : 1 件
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 定期検査中の6月5日、使用済燃料プールと原子炉を冷却していた残留熱除去系(A系)を原子炉側への冷却水供給のみに切り替える作業において、流量調節弁(MO-F028A)の開操作を実施したところ、流量(450m3/h)が0m3/hに低下し、流量の確認ができなくなったことから現場確認を行ったところ、流量調節弁本体に不具合があるものと推定された。
 その後、当該弁本体を分解し調査を行った結果、6月7日、弁体を動かすための弁棒が弁本体取付部分で折損し、弁体が落下していることを確認したため、今後原因を調査  なお、原子炉は燃料プール冷却材浄化系及び原子炉冷却材浄化系により冷却機能は保持されている。
・6月7日に公表区分を「区分2」から「区分1」に変更→公表文へ

   区分 2 : 該当なし  

   区分 3 : 該当なし  

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 主復水器(C)第1水室逆洗弁(MO-F003E)外観点検時、弁駆動部取付ボルト1本が折損していることが認められたため、原因を調査及び対応検討  
2 1号機 6月4日の設備パトロールにおいて、タービン建屋1階の通路で油溜まり(約140cc)が認められたことから調査を行ったところ、点検取外し中の主発電機密封油圧力検出配管フランジ部(異物混入養生済み)より配管内部の油が室温上昇に伴う膨張により溢れたことが推定され、床面へ滴下した当該油溜まりの汚染検査(汚染なし)後、油除去及びフランジ部下に油受け設置並びに養生の手直し  
3 1号機 計装用圧縮空気系空気貯槽の空気排出時、当該貯槽圧力が低下しないことから空気貯槽吐出弁(F006)又は空気貯槽出口逆止弁(F005)の動作不良と考えられるため、対応検討  
4 1号機 原子炉建屋6階の燃料プール区域Aのエリア放射線モニタにおいて、「モニタ下限」表示が発生したため、当該モニタを点検及び調整  
5 1号機 所内電源設備6.9kVメタクラ(高圧閉鎖配電盤)3C点検において、キュービクルNo.7B(非常用ディーゼル発電機(A)投入用遮断機)の裏面扉のロック機構の折損が認められたため、調査及び対応検討  
6 1号機 設備パトロールにおいて、循環水ポンプ(B)及び(C)用電動機の上部潤滑油油面計取付フランジ部に油のにじみが認められたため、フランジ部を補修  
7 1号機 原子炉建屋換気空調系給排気ファン軸受温度計(TIS-010)において、指示値切替わり時に動作不良が認められたため、当該温度計を点検  
8 3.4号廃棄物
処理設備
原子炉冷却材浄化系使用済樹脂沈降分離槽(A)点検のための槽内樹脂移送時、当該沈降分離槽内でホース1本(約38cm)、番線1本(約40cm)、保護めがねの交換レンズ1枚を確認したため、ホース1本、番線1本、当該交換レンズを回収及び対応検討 ・5月26日
 No.11関連
9 その他 周辺環境モニタリングデータ収集処理装置において、データ保存用ハードディスク故障の表示が発生したため、調査及び対応検討  
10 その他 設備パトロールにおいて、一次水処理設備空気圧縮機後置冷却器冷却水出口側フローグラスより冷却水の漏えい(約10リットル)が認められたため、漏えい水を除去及び漏えい部を補修  
11 その他 一次水処理設備純水装置モノベットポリッシャー塔(MB-P)出口シリカ記録計において、記録用紙れが認められたため、記録用紙を交換及び対応検討  
12 その他 設備パトロールにおいて、一次水処理設備汚泥処理装置加圧脱水機ろ布洗浄水ポンプ出口弁(V15-320)フランジ部より水の漏えい(約15リットル)が認められたため、当該装置停止、出口弁全閉とし止水し、漏えい水を除去及び出口弁フランジ部を点検  

(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353



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