不適合管理委員会報告情報（平成18年5月9日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年５月９日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年5月9日（火）に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡　例 ]

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

　　区分１　：　該当なし

　　区分２　：　該当なし

　　区分３　：　該当なし

その他
No.	号機等	不適合件名	備　考
1	1号機	主発電機点検において、発電機点検用扉のハンドル部の破損が認められたため、当該ハンドルを交換
2	1号機	主要変圧器点検において、当該変圧器冷却器冷却用ファン２０台（全５５台）のファンカバーに塗装剥離が認められたため、塗装による補修
3	1号機	原子炉給水ポンプ駆動用タービン（Ａ）油冷却器切替弁（F800A）点検において、取付ボルト６本に損傷（かじり）が認められたため、当該ボルトを交換
4	1号機	第１給水加熱器（Ａ）給水入口弁（MO-F029A）用リミトルク点検において、リミットスイッチ部より潤滑油の漏れが認められたため、リミットスイッチを交換
5	1号機	原子炉給水ポンプ駆動用タービン（Ｂ）グランドシール蒸気入口弁（MO-F009B）用リミトルク点検において、駆動部電気品室の制御端子台に破損が認められたため、端子台を交換
6	1号機	残留熱除去機器冷却系熱交換器（Ｃ）伝熱管の渦流探傷試験において、伝熱管１２本の配管残存肉厚に判定値外れが認められたため、当該伝熱管を交換
7	1号機	６６ｋＶ岩井戸線２号の線路用しゃ断器（Ｏ－１２）点検終了後の復旧操作において、「主保護リレー装置不良」及び「後備リレー装置不良」の表示が発生したため調査を行ったところ、当該しゃ断器駆動用空気供給弁が「閉」となっている（復旧忘れ）ことが認められたため、当該供給弁を「開」復旧し故障表示を消灯、及び対応検討
8	1号機	原子炉補機冷却系第２ループ熱交換器（Ａ）貝殻除去装置点検において、当該除去装置本体の蓋締付けボルト孔２箇所にねじ部の腐食が認められたため、当該ボルト孔を補修
9	1号機	主蒸気系主蒸気ドレン外側隔離弁（MO-F006）用リミトルク点検において、フレキシブル電線管及び接地線の損傷（被覆剥離）が認められたため、当該のフレキシブル電線管を交換及び接地線を補修
10	1号機	補機冷却海水系配管（放水配管）点検において、配管内面のライニングにピンホール（２９箇所）及びライニングの膨れ・傷（１０箇所）が認められたため、当該ライニング部を補修
11	1号機	主蒸気系主蒸気ドレン外側隔離弁（MO-F006）点検時、当該隔離弁の弁グランド部漏えい処理系の温度検出器（TE303）用フレキシブル電線管に変形及び破損が認められたため、当該フレキシブル電線管を交換
12	1号機	タービン潤滑油系油フィルタポンプ浸透探傷検査において、反カップリング側側板に判定値を越える線状指示模様が認められたため、当該側板を交換
13	1号機	主復水器細管洗浄装置点検において、ブースターポンプ２台（Ｂ・Ｅ）のポンプシャフトねじ部に腐食が認められたため、当該シャフトねじ部を補修
14	補助ボイラー	設備パトロールにおいて、停止中の補助ボイラー給水ポンプ（Ｃ）のケーシング部（ケーシング継目部）より水の微少漏えい（１滴／３秒）が認められたため、当該ポンプを隔離し漏洩水を除去及びケーシング部を点検

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