不適合管理委員会報告情報（平成18年4月21日分）｜原子力

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平成１８年度不適合管理委員会報告情報（平成１８年４月２１日分）

◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。

平成18年4月21日（金）に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡　例 ]

公表区分	事象の概要	主な具体例
区分１	法律に基づく報告事象等の重要な事象	・計画外の原子炉の停止　・発電所外への放射性物質の漏えい　・非常用炉心冷却系の作動　・火災の発生　　など
区分２	運転保守管理上、重要な事象	・安全上重要な機器等の軽度な故障　　　（技術基準に適合する場合）　・管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい　・原子炉等への異物の混入　　など
区分３	運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象	・計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化　・原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障　・主要パラメータの緩やかな変化　・人の負傷または病気の発生　　など
その他	上記以外の不適合事象	・日常小修理　　など

　　区分１　：　該当なし

区分２　：　１　件
No.	号機等	不適合件名	備　考
1	1号機	定期検査中の原子炉水位計交換のための安全処置の実施において、誤って「高圧炉心スプレイ系原子炉水位低」、「高圧炉心スプレイ系動作」警報を発生させるとともに、高圧炉心スプレイ系ポンプ及び高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機を起動させた。高圧炉心スプレイ系ポンプは原子炉水位に異常のないこと、高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機は現場に異常のないことを確認し手動で停止した。今後原因を調査	・4月21日公表済

　　区分３　：　該当なし

その他
No.	号機等	不適合件名	備　考
1	1号機	設備パトロールにおいて、プロセス放射線モニタ系主排気筒放射線モニタのヨウ素吸着フィルター入口温度指示計（P156BTIS）の温度指示値が設定温度に達していないことが認められたため、温度調節機能の不良と考えられることから、調査及び対応検討
2	1号機	設備パトロールにおいて、気体廃棄物処理系排ガス放射線減衰管入口サンプルポンプ出口ラインの蛇腹部の破損が認められたため、蛇腹部を交換
3	1号機	設備パトロールにおいて、加熱蒸気戻り系配管（No.626系統）のタービン建屋地下１階南東側壁貫通部養生用ラバーブーツの損傷及び貫通部からの雨水の浸入が認められたため、ラバーブーツを交換
4	2号機	高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機室換気空調系給気ファン（Ｂ）点検において、カップリング嵌め合い部、ファン主軸のカップリング側及び反カップリング側軸受け嵌め合い部の外形寸法値に判定値外れが認められたため、カップリング部及びファン主軸を補修
5	2号機	換気空調系高圧炉心スプレイ系ディーゼル発電機室排気ファン（Ｂ）点検において、カップリング嵌め合い部、ファン主軸のカップリング側及び反カップリング側軸受け嵌め合い部の外形寸法値に判定値外れが認められたため、カップリング部及びファン主軸を補修
6	3号機	原子炉建屋換気空調系において、「原子炉建屋外気差圧高／低（原子炉建屋換気空調系異常）」表示が発生したため、原子炉建屋外気差圧計（DPI625）を確認したところ指示値不良（＋0.3kPa ・他差圧計指示： -0.2～ -0.4kPa ）が認められたため、当該外気差圧計を点検
7	4号機	主発電機用ジャッキング油ポンプ配管の絶縁抵抗測定において、判定値外れ（判定値20ｋΩ以上に対し1.6Ω）が認められたため、対応検討
8	4号機	廃棄物処理エリア換気空調系において、「給、排気ファン軸受温度高」表示が発生したため当該エリア給、気排気ファン軸受温度接点付指示計（TIS-109）を確認したところ、「同軸受温度高」発生箇所表示灯が点灯していなかったこと、運転中の給、排気ファン（Ｂ）に異常がなかったことから、温度指示計の動作不良と考えられるため、当該温度指示計を点検
9	その他	構内北側道路脇の法面において、幅約５ｍ・高さ約６ｍ・厚さ約０．２ｍ（約６ｍ3）の範囲に渡って土砂の滑落が認められたため、通行止め及び法面を補修

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