事案の詳細
事案の概要
進捗状況

柏崎刈羽原子力発電所 一連の不適切事案について

IDカード不正使用・核物質防護設備の機能の一部喪失
2事案の共通要因と対策
IDカード不正使用
・核物質防護設備の機能の
一部喪失
2事案の共通要因と対策

2事案共通の根本原因

2事案の調査・分析の結果、以下の3つの根本原因を特定しました。2事案の調査・分析の結果、
以下の3つの根本原因を特定しました。

3つの根本原因に関連し、
核セキュリティ文化と安全文化における課題を確認しました。
3つの根本原因に関連し、
核セキュリティ文化と安全文化における課題を
確認しました。

  • 核セキュリティ文化の課題

    核セキュリティに関する意識・理解の低さ
    組織内の風通しの悪さ
    法令解釈に関わる知識不足
  • 安全文化の課題

    変更管理に対する弱さ
    現場重視の姿勢の弱さ

2事案の改善措置計画について

2事案の調査結果や過去に発生したトラブルの再発防止対策の反省を踏まえ、
以下3つの基本的な視点に基づき、改善措置計画を立案しました。
品質向上と安全確保の継続、地元や社会の皆さまのご安心のために、
現場業務を確実にやり抜きます。
2事案の調査結果や過去に発生した
トラブルの再発防止対策の反省を踏まえ、
以下3つの基本的な視点に基づき、
改善措置計画を立案しました。
品質向上と安全確保の継続、
地元や社会の皆さまのご安心のために、
現場業務を確実にやり抜きます。

他事業者によるレビューや好事例などを織り込みながら、独立検証委員会の再発防止策にかかる提言、
外部の有識者・専門家の意見・知見も積極的にとりいれていきます。
他事業者によるレビューや
好事例などを織り込みながら、
独立検証委員会の再発防止策にかかる提言、
外部の有識者・専門家の意見・知見も
積極的にとりいれていきます。

2事案共通の根本原因への対策

経営層、核物質防護部門、発電所員の3つの層に応じた核物質防護に関する教育を実施した上で、
核物質防護規定の見直しの検討を実施します。
また、経営層、本社、発電所上層部の関与の強化などガバナンスを再構築します。
さらに、独立検証委員会の提言を踏まえ、第三者や内部監査室など外部の視点を導入していきます。
経営層、核物質防護部門、発電所員の
3つの層に応じた核物質防護に関する
教育を実施した上で、
核物質防護規定の見直しの検討を実施します。
また、経営層、本社、発電所上層部の
関与の強化などガバナンスを再構築します。
さらに、独立検証委員会の提言を踏まえ、
第三者や内部監査室など外部の視点を
導入していきます。

文化醸成に係る改善措置計画

3つの根本原因の対策に加えて
核セキュリティ文化・安全文化醸成へ向けた対策を実施していきます。
3つの根本原因の対策に加えて
核セキュリティ文化・安全文化醸成へ
向けた対策を実施していきます。

< 核セキュリティ文化に係る対策 >
独立検証委員会の提言のもと、下図のようにPDCAサイクルを回し改善措置計画の有効性を担保します。
社長、原子力・立地本部長だけではなく、現場の管理者が自ら積極的に実務者・利用者へはたらきかけることで組織としてのパフォーマンスにつなげます。
< 安全文化に係る対策 >
現場管理職による現地現物での業務把握力の向上や、変更管理に関する教育・モニタリングを重点に、自らの弱みを継続的な改善により安全文化のさらなる醸成を図ります。

核セキュリティ文化の醸成にかかる対策一覧核セキュリティ文化の醸成
にかかる対策一覧

  • 対策 実施状況

    発電所幹部・経営層への核物質防護教育を強化します。

    短期※1

    核物質防護教育(専門教育)を強化します。

    中期※2

    発電所員・協力企業への核物質防護教育(警備の重要性、懲罰、情報流出について)を強化します。

    実施継続中

    セキュリティ文化醸成の基本方針等を見直します。

    作成中(2021年12月~予定)

    トップメッセージの発信と発電所上層部による浸透活動を実施します。

    短期※1

    車座ミーティング/経営層対話会を実施します。

    実施継続中

    管理者による現地現物での業務把握を向上します。

    実施継続中

    核セキュリティおよび原子力安全に関わる声の吸い上げを行います(内部通報を活用)

    短期※1

    核セキュリティに対する理解・意識の向上および風通しの改善状況を把握します。

    短期※1
    対策と実施状況
    短期※1

    発電所幹部・経営層への核物質防護教育を強化します。

    中期※2

    核物質防護教育(専門教育)を強化します。

    実施継続中

    発電所員・協力企業への核物質防護教育(警備の重要性、懲罰、情報流出について)を強化します。

    作成中(2021年12月~予定)

    セキュリティ文化醸成の基本方針等を見直します。

    短期※1

    トップメッセージの発信と発電所上層部による浸透活動を実施します。

    実施継続中

    車座ミーティング/経営層対話会を実施します。

    実施継続中

    管理者による現地現物での業務把握を向上します。

    短期※1

    核セキュリティおよび原子力安全に関わる声の吸い上げを行います(内部通報を活用)

    短期※1

    核セキュリティに対する理解・意識の向上および風通しの改善状況を把握します。

    • ※1「短期」:改善措置の報告を起点として半年以内に対策を講じるもの。
    • ※2「中期」:改善措置の報告を起点として1年以内を目処に対策を講じるもの。

「IDカード不正使用」と「核物質防護設備の機能の一部喪失」の2事案については、
第三者となる独立検証委員会より調査・原因分析の妥当性評価、組織文化の評価、改善策について提言いただき、
その提言内容を踏まえて原子力規制委員会に報告しています。