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福島第二原子力発電所2,3,4号機における
ジェットポンプ点検状況について |
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平成15年1月31日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所 |
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当社は「原子力発電所における点検・補修作業に係る不適切な取り扱い」に関し点検を進めております。
ジェットポンプ*1に「セットスクリュー*2とインレットミキサ*3の隙間及びウエッジ*2の摩耗」があるとGE社から指摘を受けているプラントについては、順次点検を実施することとしております。
当所2~4号機(沸騰水型、定格出力各110万キロワット)については、順次点検停止のうえジェットポンプの目視点検を行ってまいりましたが、本日、点検が終了し、GE社から指摘を受けたものを含め、ジェットポンプの機能に影響を与える事象は確認されませんでしたのでお知らせいたします。
2号機については、ジェットポンプ20台中、セットスクリューとインレットミキサとの間にわずかな隙間があるもの11台、ウエッジにわずかな摩耗が生じているもの4台を確認しました。いずれの隙間及び摩耗もジェットポンプの構造健全性に影響を及ぼすものではありませんが、ウエッジに摩耗が確認された4台のジェットポンプのうち3台については、摩耗量が若干多いことから念のため補助ウエッジを取り付けることとしました。
3号機については、ジェットポンプ20台中、セットスクリューとインレットミキサとの間にわずかな隙間があるものが6台、ウエッジにわずかな摩耗が生じているもの5台を確認しましたが、いずれの隙間及び摩耗もジェットポンプの構造健全性に影響を及ぼすものではありませんでした。
4号機については、ジェットポンプ20台中、セットスクリューとインレットミキサとの間にわずかな隙間があるものが10台を確認しましたが、ジェットポンプの構造健全性に影響を及ぼすものではありませんでした。
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*1 |
原子炉冷却材再循環ポンプからの水を原子炉に導き、ノズル部から周囲の水を吸い込み、原子炉冷却材再循環ポンプ流量以上の冷却水を炉心に供給する装置であり、その流路となるライザー管、インレットミキサ、ディフューザから構成され、インレットミキサは取り外し可能なため、ビーム、セットスクリュー及びウエッジにより機械的に固定されている。 |
*2 |
インレットミキサを水平方向に3点支持することで振動を押さえる機能を有する。 |
*3 |
ジェットポンプを構成する機器の一つで、原子炉冷却材再循環ポンプからの冷却水と、ジェットポンプノズル部から吸い込んだシュラウド外周部の冷却水を混合させ炉心に供給するためのもの。 |
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