不適合管理状況の公表について｜原子力

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（平成１５年１０月２３日）

　　
　
福島第二原子力発電所における不適合是正管理状況について
　

平成１５年１０月２３日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所

　
　当発電所における不適合の発生と是正活動状況について、平成１５年８月、９月の不適合管理委員会での審議状況をお知らせいたします。

１．発表済の事象

発生日	場　所	件名及び概要	備　考
９月１２日	１号機	件名：定例試験実施中の警報の発生について　９月１２日、ＡＰＲＭ（平均出力領域計測装置）の定例試験中に、「ＡＰＲＭ　Ｂ系高高／機器動作不能」の警報が発生しましたが、ただちに正常に復帰し、プラントの運転状態に影響はありませんでした。ＡＰＲＭ　チャンネルＢ試験終了に伴い、除外していたチャンネルＢを復旧する操作を研修生が実施し、その監督にあたる運転員の確認が不十分だったため、スイッチが通常位置に戻されずに復旧されたことが原因でした。	９月１７日発表済区分Ａｓ

　
２．上記１以外で安全協定に基づき地方自治体へ通報連絡した事象
○該当する事象はありません。

３．上記１、２以外の「区分Ａ以上」の事例

発生日	場　所	件名及び概要	備　考
８月２８日	１号機	件名：原子炉隔離時冷却系逆止弁の不具合について　８月２７日、制御棒の引き抜き開始後、原子炉隔離時冷却系（ＲＣＩＣ）の確認運転をしたところ、起動中の流量特性が前回とやや異なりました。原因は、閉となっているべき逆止弁が完全に閉まっていなかったことであったため、弁を閉めた後、再度試運転を行い問題のないことを確認しました。	区分Ａ
９月１７日	１号機	件名：原子炉隔離時冷却系タービン反カップリング側パッキン箱上部からの水の滴下について　原子炉隔離時冷却系（ＲＣＩＣ）機能検査の社内検査のためＲＣＩＣタービンを起動したところ、ＲＣＩＣタービン反カップリング側のタービンケーシングとパッキン箱の勘合部上部から水の滴下が確認されました。滴下した水はドレン受の中に収まっており、周辺への飛散もありません。今後、当該箇所の補修を行います。	区分Ａ
９月２３日	１号機	件名：原子炉隔離時冷却系の状況について　原子炉隔離時冷却系（ＲＣＩＣ）機能検査の準備のためＲＣＩＣポンプの運転を行い、ポンプ停止後、再運転に備えてリセット操作を行ったところ遠隔操作ができなかったことから手動でリセット操作を行いました。リセット操作は、手動で実施してもＲＣＩＣの運転および機能に影響を与えるものではなく、プラントの運転状態および外部への放射能の影響もありません。	区分Ａ
９月２４日	２号機	件名：原子炉建屋低電導度廃液サンプピットへの流入について　原子炉底部清掃のため原子炉圧力容器内の水抜きを行ったところ、低電導度廃液サンプタンク（Ｂ）からサンプピットへの流入を示す警報が発生しました。現場を確認したところ、サンプタンクからサンプピットへ水が約９０リットル流入していることを確認しました。流入した水の放射能量は6.7×10⁶Bqで、周囲への漏えいはありませんでした。今後、回収清掃後、監視員を配置し、流入状況やサンプ水位等を監視しながら排水量の調整を行います。	区分Ａ

４．その他の不適合事象
○原子力発電所では、設備の健全性を維持し、安全運転を継続するため、発電所設備の定期検査
　や運転中の巡視点検、定例試験、点検・修理等を行っております。
　その中で、「不適合」^※が発見された場合には、「不適合管理マニュアル」に基づき、必要な是正
　処置を講じることとしております。
○平成１５年８月１日～９月３０日間に不適合管理委員会で審議された「不適合」は、前記の１，２項
　の事象を含め、５２２件ありました。
　そのうち、是正処置を講じ処置完了した件数は、１３０件でした。
○平成１５年４月１日～９月３０日間に不適合管理委員会で審議された「不適合」は、累計で１，７０９
　件ありました。
　そのうち、是正処理を講じ処置完了した件数は、累計で９２６件でした。
　（詳細については別添参考資料参照）

　※：「不適合」の定義（ＪＥＡＧ４１０１－２０００より）
　　　　本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為（判断）とは異なる行為（判断）

５．不適合管理グレード分け（不適合管理委員会にて決定）
　　○Ａｓ区分：法律、大臣通達、安全協定に基づく報告事象
　　○Ａ区分：保安規定に係わる不適合事象
　　　　　　　　   国、地方自治体へ情報提供した事象
　　○Ｂ  区分：国の検査に係わる不適合事象
　　　　　　　　  運転監視の強化が必要な事象
　　○Ｃ  区分：当直の巡視点検で発見した事象
　　○Ｄ  区分：通常のメンテナンス範囲内の事象
　　○対象外：消耗品の交換等の事象
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以　上
　　

　
参考資料

　