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平成15年度 不適合管理委員会報告情報(平成16年3月18日分)

 
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。


平成16年3月18日(木)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など


   区分 1 : 該当なし
   区分 2 : 該当なし

  区分 3
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 3号機 原子炉隔離時冷却系機能検査(社内検査)を実施していたところ、原子炉隔離時冷却系原子炉水位低警報が発生いたしました。当該機能検査のうち運転性能検査の後、模擬信号を発生させるための制御盤と模擬信号を発生させるための検査スイッチを繋ぐケーブルを検査スイッチの端子台から外した際に、短絡させたことによります。これは、本来、当該ケーブルを取り外す際には、制御盤側から外すべきところを、当社社員が手順を誤り、検査スイッチ側から外してしまったことによるものです。  ・3月17日公表済

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 液体窒素貯蔵槽出口の常時補給用窒素ガス温度計に、警報が発生したため、温度計を調査  
2 1号機 熱交換器建屋の電気品室空調ユニットのダンパに、動作不良が確認されたため、ダンパを点検  
3 1号機 復水器の逆洗弁伸縮継手フランジ部のボルトに、微小の海水漏れが確認されたため、フランジ部を点検  
4 2号機 熱交換器建屋の側溝を清掃時に、消火栓の使用元弁に、微量の水漏れ(シートパス)が確認されたため、使用元弁を点検  
5 2号機 復水器空気抽出系のUシールドレン弁に、少量の水漏れ(シートパス)が確認されたため、ドレン弁を点検  
6 2号機 コントロール建屋「電気品室冷凍機」試運転時において、コンプレッサーが起動しないため、冷水入口温度計電源用トランスを点検  
7 2号機 現場確認時、プロセス放射線モニタ系の排気ガス減衰管入口サンプルポンプに、異音が確認されたため、ポンプを点検  
8 2号機 気体廃棄物処理系の排ガス通常流量弁の電磁弁継手部に、微量の空気漏れが確認されたため、継手部を点検  
9 2号機 復水貯蔵タンク温度計の計装用空気元弁のグランド部に、微量の空気漏れが確認されたため、元弁を点検  
10 2号機 格納容器内照明電球交換作業において、照明器具の脱落しかかっているものがあったため、ソケット部分を取り外し養生を実施。また、電球に不点灯のものがあったため、当該照明器具を交換  
11 2号機 制御棒駆動水圧系の機能検査時において、制御棒のスクラム時間を測定するために引き抜き操作を行ったところ、当該制御棒が動作しなかったため、駆動機構の空気抜き操作を行い、引抜き動作を可能とし、検査を再開  
12 2号機 制御棒駆動水圧系の機能検査時において、制御棒をスクラムのために引抜く際、引抜き動作が若干不調であったため、駆動機構の空気抜き操作を行い、引抜き動作を可能とし、検査を再開  
13 2号機 制御棒駆動水圧系の機能検査時において、制御棒のスクラムタイミングカウンタによるスクラム時間の出力に、挿入時間が一部印字されなかったため、スクラムタイミングカウンタを点検  
14 3号機 熱交換器建屋の歩道脇の消火栓配管埋設ピットの鋼製ハッチを開放したところ、ピット内配管に水たまりが確認されたため、排水口の詰まり除去及び鋼製ハッチを点検  
15 3号機 タービン駆動原子炉給水ポンプの低圧調節弁ク゛ランド部に、微量の蒸気漏れが確認されたため、当該弁を点検  
16 3号機 巡視点検時、原子炉再循環ポンプ軸封水圧力計に、指示不良が確認されたため、圧力計を点検  
17 4号機 軸密封油装置の主密封油ポンプ出口配管のオリフィスフランジ部に、微量の油漏れが確認されたため、当該フランジ部を点検  
18 4号機 復水器の水室に通水時、水室入口弁及び配管ラバーエキスパンションジョイントのフランジ部に、微量の海水漏れが確認されたため、フランジ部を点検  

(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353

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