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平成15年度 不適合管理委員会報告情報(平成16年3月5日分)

 
◆ 不適合とは、本来あるべき状態とは異なる状態、もしくは本来行うべき行為(判断)とは異なる行為(判断)を言います。法律等で報告が義務づけられているトラブルから、発電所の通常の点検で見つかる計器や照明の故障など、広い範囲の不具合事象が対象になります。


平成16年3月5日(金)に不適合管理委員会で審議された不適合事象は、下記のとおりです。

[ 凡 例 ]
公表区分 事象の概要 主な具体例
区分 1 法律に基づく報告事象等の重要な事象  ・ 計画外の原子炉の停止
 ・ 発電所外への放射性物質の漏えい
 ・ 非常用炉心冷却系の作動
 ・ 火災の発生  など
区分 2 運転保守管理上、重要な事象  ・ 安全上重要な機器等の軽度な故障
   (技術基準に適合する場合)
 ・ 管理区域内の放射性物質の軽度な漏えい
 ・ 原子炉等への異物の混入  など
区分 3 運転保守管理情報の内、信頼性を確保する観点からすみやかに詳細を公表する事象  ・ 計画外の原子炉または発電機出力の軽度な変化
 ・ 原子炉の安全、運転に影響しない機器の故障
 ・ 主要パラメータの緩やかな変化
 ・ 人の負傷または病気の発生  など
その他 上記以外の不適合事象  ・ 日常小修理  など


   区分 1 : 該当なし
   区分 2
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 2号機 圧力制御室内の水中での最終点検において、異物(塗膜片約24グラム、プラスチックチューブ1本(約3mmx100mm)、その他ビニール片等約4グラム、総重量約29グラム)を確認したため、異物の回収を実施 ・3月5日公表済
   区分3
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 2号機 原子炉冷却材再循環ポンプ(A)の点検に伴う水抜き作業を行っていたところ、排水口周辺の床面に水が飛散したことから、直ちに水抜きのための弁を閉め、飛散を停止させた。なお、床面に飛散した水の総量は約3リットルで、全放射能量は約7.2X103ベクレル(ラジウム温泉の約70ccに相当する量)であり、国への報告が求められる基準3.7X106ベクレルに比べ十分低い値であった ・3月5日公表済
 2   3号機 原子炉建屋において残留熱除去系凝縮配管(A)分岐部仕切手動弁のシート部より、微小な蒸気の下流側配管系内への漏えいがあると考えられたことから、弁の増締め作業を実施 ・3月8日公表済

   その他
No. 号機等 不適合件名 備 考
1 1号機 気体廃棄物処理系真空ポンプ定例切替において、起動したところ反カップリング側グランド部より少量の漏れが確認されたため、グランド部を点検  
2 1号機 巡視点検中おいて、原子炉補機冷却系タービン試料採取ラック入口ラインベント弁に少量の漏れ(シートパス)が確認されたため、ベント弁を点検  
3 1号機 巡視点検中おいて、原子炉補機冷却系タービン試料採取ラック出口ラインベント弁に少量の漏れ(シートパス)が確認されたため、ベント弁を点検  
4 1号機 残留熱除去海水系配管点検において、保温材を取外したところ、板金材及び露材に損傷が確認されたため、板金材及び露材を修理  
5 2号機 原子炉再循環流量制御系油冷却器出口弁のグランド部より、油のにじみが確認されたため、出口弁グランド部を点検  
6 3号機 日常点検表のチェック項目であるトリップチャンネル計器のうち、「原子炉水位(L-2)、原子炉水位(L-1)及び低圧注水系注入弁差圧の3項目について「レ点」チェックするところ、「-」で記載してしまった。  
7 3号機 原子炉隔離時冷却系確認運転の準備をしていたところ、原子炉冷却隔離時タービントリップ絞り弁より、蒸気のようなゆげが発生したため、現場点検の結果、グリスの蒸発によるものと判明、清掃を実施  
8 3号機 「タービン建屋給水系試料採取異常」警報が報発生したため、現場を確認したところ、導電率サンプルライン流量低が発生してたため、サンプル流調弁に微小の漏れ(シートパス)が確認されたため、流調弁を点検  
9 3号機 中央操作室のハードコピー装置の紙送り不調及び詰まりがあるため、ハードコピー装置を点検  
10 3号機 原子炉冷却材浄化系ブローダウンライン調節弁が「全閉位置」にもかかわらず、「中間開度」表示となっているため、調節弁を清掃  
11 3号機 高圧炉心スプレーポンプのマウント内、電動機軸受けカバーより少量の油の滲み(ミスト状)が確認されたため、ポンプ電動機を清掃  
12 3号機 高圧炉心スプレーポンプ駆動部のフレキ接続部より少量の油の滲み(ミスト状)が確認されたため、ポンプ電動機を清掃  
13 3号機 原子炉格納容器点検時、原子炉冷却浄化系吸込み側内側隔離弁のフレキ接続金具が損傷しているのを確認したため、フレキ接続金具を修理  
14 3号機 原子炉格納容器点検時、残留熱除去系停止時冷却用暖機弁のフレキ接続金具が損傷しているのを確認したため、フレキ接続金具を修理  
15 3号機 タービン系警報補助盤の抵抗器接続部の端子にまがりが確認されたため、端子を点検  
16 3号機 復水・給水及び復水器空気抽出器系・復水浄化系継電器のタイマーリレー固定ベースのつめが折れていたため、固定ベースを点検  
17 3号機 自動減圧系制御盤の端子用カバーがないため、端子カバーを取付  
18 3号機 タービン軸振動リレー盤のリレー保護カバーが損傷しているため、リレーを取付  
19 3号機 タービン系補助継電器盤のリレー保護カバーが損傷しているため、リレーを取付  
20 3号機 変圧器防火盤の端子台のビスがないため、ビスを取付  
21 3号機 タービン系補助継電器盤内ケーブルダクトカバーが1箇所ないため、カバーを取付  
22 3号機 原子炉冷却材浄化系・原子炉建屋補機冷却系・タービン補機冷却系・海水系盤(4面)のタイマーリレーの固定ベースのつめが折れているため、固定ベースを点検  
23 1.2廃棄処理設備 ホットシャワードレン系収集槽循環中に、「ホツトシャワードレンタンク洗浄水受けタンク液位高」警報が発生し、タンク内部を確認したところ、洗水受けタンク出口ラインの詰まりにより、水が排出されないため、出口ラインを点検  

(お問い合わせ)
 福島第二原子力発電所・広報部・企画広報グループ
 電 話 0240-25-1353

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