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福島第二原子力発電所1号機における運転上の制限の逸脱について


平成16年7月6日
東京電力株式会社
福島第二原子力発電所


  当所1号機(沸騰水型、定格出力110万キロワット)につきましては、定格熱出力
一定運転中ですが、本日午前9時50分頃より高圧炉心スプレイ系
※1の定例試験
のため、当該系統のポンプ等を冷却する高圧炉心スプレイ補機冷却海水ポンプ
※2を起動したところ、海水放水弁が全開しない事象が発生いたしました。このため、午前9時54分、当該ポンプを停止するとともに保安規定第54条で定める「運転上の制限※3」を満足していないと判断いたしました。
  今後、原因について調査いたします。
  なお、本事象による外部への放射能の影響はありません。

以 上


※1:高圧炉心スプレイ系
   非常用炉心冷却系の1つで、原子炉水位が異常に低下した場合に、原子炉内に水を補給する
   ための設備。

※2:高圧炉心スプレイ補機冷却海水ポンプ
   高圧炉心スプレイ系のポンプ等は、純水の系統で冷却されるが、この純水系統を冷却する海
   水系統のポンプ。

※3:運転上の制限
   保安規定では原子炉の運転に関し、「運転上の制限」や「運転上の制限を満足しない場合に要
   求される措置」等が定められており、運転上の制限を満足しない場合には、要求される措置に
   基づき対応することになる。


図面



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