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福島第一原子力発電所4号機の定期検査開始について
平成14年11月29日
東京電力株式会社
 当社は、12月2日から福島第一原子力発電所4号機(沸騰水型、定格出力78万4千キロワット)の第19回定期検査を開始いたします。
 当該号機は、シュラウドの点検などを実施するため、9月16日から原子炉を自主的に停止しておりますが、このたび、準備が整ったことから定期検査を開始することといたしました。
 
1. 定期検査のための停止期間
 平成14年12月2日から160日間の予定

 
2. 定期検査を実施する主な設備
(1) 原子炉本体
(2) 原子炉冷却系統設備
(3) 計測制御系統設備
(4) 燃料設備
(5) 放射線管理設備
(6) 廃棄設備
(7) 原子炉格納施設
(8) 非常用予備発電装置
(9) 蒸気タービン
 
3. 定期検査中に実施する主な工事予定
(1) 燃料集合体の取替え
 燃料集合体548体中104体を取り替えます。
(2) 出力領域計装検出器の取替え
 出力領域計装検出器31本中10本を取り替えます。
(3) 原子炉再循環系配管取替工事
 原子炉再循環系配管について、作業者の被ばく線量低減および信頼性向上を目的として、配管の一部を耐食性に優れた材料に取り替えます。
(4) 主蒸気逃がし安全弁取替工事
 主蒸気逃がし安全弁11台中5台について、同一設計の予備品と取り替えます。
(5) 給水加熱器取替工事
 設備の信頼性向上を図るため、第1から第5まである給水加熱器のうち、第4給水加熱器の胴体を耐食性に優れた材料に変更し、一式を取り替えます。
(6) 制御棒取替工事
 制御棒137本中12本について、廃棄物の発生量の低減を図るため、ハフニウムを中性子吸収材とする長寿命型制御棒に取り替えます。
(7) 主復水器真空度に関する信号の設定値変更工事
 主復水器真空度計をゲージ圧力計から絶対圧力計に取り替えることに伴い、原子炉自動停止信号の一つである主復水器真空度低の設定値を変更します。
(8) 格納容器ドレンサンプポンプ出口配管取替工事
 格納容器内のドレンサンプポンプ出口配管の一部を耐食性に優れた材料に取り替えます。
(9) 排ガス再結合器取替工事
 排ガス再結合器2台(全台)を耐食性に優れた材料に変更し、一式を取り替えます。
(10) 蒸気タービン低圧内部車室取替工事
 蒸気タービン低圧内部車室3台のうち1台を取り替えます。
(11) その他
 制御棒駆動水圧系配管(CRD配管)に発生したひびの対策として、CRD配管11本を取り替えるとともに、海水系ドレン配管の一部取替えおよび構造変更を実施します。
 中部電力(株)浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系配管の破断の対応として、残留熱除去系蒸気凝縮配管の分岐点に弁を設置します。
 
以  上


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